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「ふたば系ゆっくりいじめ 1209 ゆっくり種5/コメントログ」 応援してるよ!ゆっくりがんばってね! -- 2010-05-16 10 36 34
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「ふたば系ゆっくりいじめ 897 酔っ払い/コメントログ」 しんぐるまざーは鉄板ネタだな。面白い。 まりさは可愛かったのに捨てられて可哀想。 ゆっくりは馬鹿でワガママなほうが可愛いだろ。 -- 2010-08-18 21 35 04 面白かった 最後に遂に店主がゆっくり対策したのがツボだった そりゃあんな汚い汚物が二回も店に入ってくりゃ嫌だよね~ 飲食店は清潔第一だから -- 2010-08-18 22 38 37 あんな糞饅頭を店に連れ込むとかホント酔っ払いは性質悪いな -- 2010-10-16 17 02 50 汚い饅頭に食べ物用意しなきゃいけない店主さんも大変で御座るなwww 店主の対応に吹いたわww -- 2010-11-20 19 49 20 酔っ払ってもゆっくりを甘やかす↓ 通常種として当たり前のことをする(でもまだまだ甘かったけど) ゆっくり側で見てみたい -- 2010-12-11 23 31 26
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「ふたば系ゆっくりいじめ 1091 つるべおとし/コメントログ」 キスメちゃんいいこいいこ -- 2010-12-16 18 28 40 越前w -- 2011-10-15 16 09 19 零崎ネタがww -- 2013-10-23 21 56 05
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「ふたば系ゆっくりいじめ 1281 帰還/コメントログ」 壮大だな。 -- 2010-07-12 09 44 24 絵がすげえな -- 2010-07-25 00 25 20 ゆかりん! -- 2010-08-10 19 49 38 この調子こいてるドゲスが超科学で武装した人類に虐殺されるところが見たいw -- 2010-09-06 04 15 13 挿絵の糞饅頭一家がムカつく。幸せそうに笑ってんじゃねえよ。 -- 2010-09-06 15 07 08 何としても続き、一心不乱の大虐殺を見せてほしいと存じます -- 2010-09-16 18 48 48 スペース虐待鬼威惨や未来加工所によって ゆっくりできなくさせられてく饅頭共のSSはまだですか? -- 2010-12-06 23 06 46 続編を! -- 2010-12-17 12 16 09 それにしてもあのドスは何を食べて生きているんだろうか? -- 2010-12-30 11 45 48 これは壮大だな -- 2011-01-15 19 20 51 挿絵のクオリティにびっくり -- 2013-04-01 15 24 38 すごいな・・・セブンスドラゴン2020を思い出させる絵だ・・・ -- 2014-06-05 19 58 12 無人在来線爆弾ぶつけとけ -- 2017-12-08 21 02 33 そして、ついにこの都市を作り上げた古き者が帰還した。それと同時に、地球奪還作戦に乗り出した。山を一瞬で消し飛ばす烈火の砲弾、最古のどすの3倍の大きさの戦艦や母艦、当時の100倍の機能を持つ魔法、特殊なワイヤーを射出する機械を駆使し、銃や剣で自由へと誘う古き者の部隊、時空や空間の中から46センチ砲弾を豪雨の如く浴びせるロボットの軍団。これらに最古のどすやゆっくり、古き者についていかなかった妖怪、あの境界の妖怪ですらなす術なく虐殺された。地球は再び古き者達の物となったのだ。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・勝手に続き考えてごめんなさい -- 2018-10-01 00 00 48
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『ちびちゃんたち!! きょうもおうたをうたって、いっぱいおかねをもらおうね!!』 『『『『『もりゃおうね!!』』』』』 夏も終わり、秋もすっかり深まったこの頃、ゆっくりれいむの一家が、橋の上のど真ん中に陣取り、汚い藁を敷いて座っていた。 この時期、ゆっくりたちは越冬に向けて、巣を作ったり、餌をため込んだりする大切な時期だ。 しかし、一家はそんなことをする様子は全くない。 いや、そんな時代遅れなことをする必要はなかったのだ。 最近、どこで覚えてきたのか、歌を歌って人間から金を貰おうとするゆっくりが増えている。 この一家もその類だった。 金をもらい、里で買い物をして、冬を越す。最先端ゆっくりの越冬方法だ。 成功率は限りなく低いが…… 『きょうも、きにょうのにんげんしゃんみたいに、いっぱいおかにぇをくりぇりゅかな?』 『きっといっぱいくれるよ!! きょうおかねをもらったら、にんげんさんのおみせでおいしいものをいっぱいかおうね!!』 目の前には、これまたボロボロで中身が少し残った缶詰が置いてあり、中には丸い金属がいくつも入っている。 ゆっくりの歌に金を払うアホがいるのかと思うかもしれないが、実はこれ、金でもなんでもない。 「一まん円」と手書きで書かれたビンの王冠が、大量に入っているのだ。 昨日、この橋を通った子供たちが、一家をからかって入れたものだ。 一家はすっかりこれを本物の金を勘違いし、調子に乗って、『ゆーゆーゆー……』と発声練習に余念がない 喉もないくせに、スター気取りとは生意気なことである。結局、人間の真似ごとをしていたいだけなのだろう。 この時点で、一家の命運は決まったようなものだ。 しかし、一家がそんな事に気付くはずはなく、一生懸命下手な発声練習に精を出していると、こっちに向かってくる男が目に付いた。 ロングコートを羽織った若い男だ。おそらくまだ二十代だろう。 季節は冬ではないが、今日は冷たい北風が吹きすさび、心底身にしみる。男はコートの襟をたて、体を縮めて歩いていた。 一家は思った。あの男は、きっと橋を渡るに違いないと。 『みんな!! にんげんさんがきたよ!! ゆっくりがんばって、おうたをうたおうね!!』 子供たちにはっぱを掛け、一列に整列させる。 男のほうに注目すると、案の定、男はこの橋を渡るようだ。 後数メートル。れいむたちは、男が目の前に来ると、一斉に男に声を掛けた……が、 『おじさん!! ゆっくりれいむたちのおうたをきいていってね!!』「待って!! 虐男さん!!」 れいむたちの声に、女性の声が重なった。 れいむたちは、どこから聞こえてきたのだと、辺りを見回した。 すると、男が歩いてきた方向から、一人の女性が走ってきた。 どうやら、れいむたちの声を遮ったのは、この女の人らしい。 男はちょうどれいむ一家の前で立ち止まると、女性のほうを振り返った。 「はぁはぁ……虐男さん。お願い、話を聞いて!!」 女は男の元まで走ってくる。 男と違い薄着に軽く外着を引っ掛けてきただけだが、よほど急いで来たのか、この寒い中うっすら汗をかいている。 膝に手を付いて荒い息を整えると、ようやく落ち着いてきたのか男に言葉を掛けようとした。 しかし、それが面白くないのはれいむ一家だ。 この男に先に目をつけたのは自分たちなのだ。 この女は、きっと自分たちより先に、この男に歌を聞かせようという魂胆に違いない。 途中から割り込んできて、お客を横取りするなんてマナー違反である。れいむは女に文句を言った。 『おねえさん!! れいむたちが、さいしょにおうたをうたうんだよ!! ゆっくりじゅんばんをまもってね!!』 一家は頬を膨らましている。 しかし、女はそんなれいむを無視し……というか、気付いていないのか、目もくれない。 ひたすら男の顔だけを見続けていた。 男も、そんな女の目を真摯に見つめている。 「愛で子さん……なぜここに来たんだ」 「なぜって……あなたを追って来たに決まってるでしょ!! 話も聞かずに出ていくなんて!!」 『おねえさん!! ゆっくりれいむをむししないでね!!』 「話ならもう終わっただろ。所詮、僕と君とは永遠に結ばれない運命だったのさ」 「そんな……なんで!! なんでそんなこと言うの!!」 『むししないでねっていってるでしょ!! ゆっくりきこえないの!?』 れいむがどんなに叫んでも、女の耳には届かなかった。 「所詮、僕はゆっくり虐待お兄さん。そして君はゆっくり愛でお姉さん。どうすればつり合うというんだ」 「……確かに私は愛でお姉さんで、あなたは虐待お兄さん。本来なら、決して相容れない存在……」 『もういいよ!! ちびちゃんたち、こんなおみみのきこえないおねえさんはむしして、おじさんにおうたをきかせようね!!』 れいむは業を煮やし、遂には女を無視して男に歌を聞かせるという、強行手段に出ることにした。 子ゆっくりたちを向いて、『せいの…』と小声で合図を取り始める。 「そうだ、だから……」 「でも!! でも、例え立場は違っても、私たちは愛し合っていた。それは紛れもない事実よ!!」 『ゆ〜ゆゆ〜〜ゆ〜ゆ〜ゆっくりしていってね〜〜〜♪』 「……んん……それは……」 「それとも、愛し合っていたと思っていたのは私だけ? 私が一方的にあなたを想っていただけなの? すべて私の独りよがりの恋だったの?」 『おじさん!! れいむたちのおうた、じょうずだったでしょ!! ゆっくりおかねをちょうだいね!!』 『『『『『ちょうだいね!!!!!』』』』』 歌とも言えぬ様な短い歌も終わり、一家は男に金をせびる。 「それは違う!! 僕も君を心底愛していた!! 絶対だ!! 博霊の神に誓う!!」 「だったら……なんで!!」 『おじさん!! れいむたちはおかねをちょうだいっていってるんだよ!! ゆっくりはやくおかねをここにいれてね!!』 「愛で子さん。さっきも言ったけど、僕は虐待お兄さんなんだよ」 「ええ……聞いたわ」 『おじさんまでれいむたちをむししないでね!! おうたをきいたんだから、おかねをいれないといけないんだよ!!』 「僕はそれを隠していたんだ、自分可愛さにね……そして、君も僕に隠していただろ、自分が愛でお姉さんであることを」 「虐男さん……」 『ゆゆっ!! おじさんたち、もっとおうたをうたってほしいんだね!! ゆっくりりかいしたよ!! きょうはとくべつに、もういっかいおうたをうたってあげるね!!』 れいむは、男が缶にお金を入れてくれないのは、歌があまりにも短すぎるからだと考えた。 男が自分たちの話を聞いていないなどとは、露ほども考えていない。 子ゆっくりたちに向かって、『もういっかいうたうよ』と言って、再度合図を送る。 「体が疼いて仕方がないんだ。ゆっくりを虐待しろってね。これは僕のDNAに刻まれた本能なんだ」 「そんな……そんなのって!!」 『ゆっくり〜〜ゆっくり〜〜ゆ〜っく〜〜り♪』 「呪いみたいなものさ。永遠に解けることのない呪いの鎖。この鎖が解けるとき、それは即ち僕が死ぬときだ。だから……僕は君といっしょにはいられない」 「う……うう……ぎゃ、虐男さん……」 『ゆんゆんゆんゆん♪ ゆ〜んゆん♪ ゆっくりしていってね〜〜〜♪♪』 「こんな僕の為に泣かないでくれ。自分から去っておいてなんだが、君は本当に素敵な女性だ。僕がいなくても、すぐに素敵な恋人が出来るさ」 「いやよ!! わたしは虐男さん以外の男性なんて!!」 『おじさん!! これでいいでしょ!! ゆっくりおかねをおいていってね!!』 「あまり僕を困らせないでくれ。新しい恋人が出来れば、僕のことなんてすぐに忘れられるさ。その時になって、昔こんな素敵な自分を振った馬鹿な男がいたなと、物笑いの種にでもしてくれ」 「いやよ!! いやいやいやいや……」 『いやいやじゃないよ!! おねえさんはゆっくりだまっててね!! おじさんのおかねはれいむたちのものだよ!! ゆっくりおかねをくれないといけないんだよ!!』 「愛で子さん……最後に僕の我儘を聞いてほしい。抱き締めさせてくれないか?」 「虐男さん……」 『わかったよ、おじさん!! いまおかねをはらえば、とくべつにかわいいれいむたちをだっこさせてあげるよ!! こんなちゃんす、もうないよ!!』 男はそう言うと、人目を憚ることなく、女を力いっぱい抱きしめた。 これが最後の我儘だと言わんばかりに…… 女も男の抱擁に応え、男の大きな背中に腕をまわした。 男の胸元に顔を埋め、涙を流し続ける。涙で顔はグシャグシャだが、そんなのお構いなしだ。 『ゆぅ……おじさんがおかねをはらってくれないのは、じゃまなおねえさんのせいだよ!!』 「ゆっくりなんて、存在しなければ良かったのに……」 『おねえさんなんて、いなければよかったのに!! ぷんぷん!!』 男の胸の中で、女がポツリと漏らす。 ゆっくりが居なければ、自分たちは愛でお姉さんにも、虐待お兄さんにもならなかった。 一生彼といっしょにいることが出来た。 すべてゆっくりがいたから、自分たちはこうなったのだ。 女はゆっくりという生物に、今初めて強い怒りを覚えた。 しかし、女を抱きしめたまま、男は首を横に振る。 「そんなこと言うもんじゃないよ、愛で子さん」 「でも!! でもっ!!!」 『ゆっ!? もしかしておじさん、おかねをもってないの?』 れいむの餡子脳に、ふとその考えが浮かんだ。 自分たちの素晴らしい歌を聞いてお金を入れてくれない人間などいる筈がない。 昨日の子供たちは、自分たちのあまりの美声に、お金の中で一番高い「一まん円」コインを、大量に投下してくれた。 子供ですら大金を払ってでも聞きたくなるような歌なのだ。 おそらくこの男はお金を持っていない。しかし、れいむたちの歌は聴きたい。そこで無銭視聴をすることにしたのだろう。 金を払わないのは業腹であるが、ファンは一人でも大切にするべきである。ここは「あーてぃすと」として、太っ腹なところを見せるべきだろう。 「僕たちが今あるのは、すべてゆっくりのおかげだということを忘れてはいけないよ。 ゆっくりが存在しなければ、僕はただの貧乏農家の長男として生を終えていたはずさ。君だって一介の里娘で終わっていただろう。 しかし、ゆっくりのおかげで、僕は虐待製品の製造・販売を一手に握るブリーングオブスローリー・カンパニーの代表に、君はゆっくりんピース代表の娘になれたんじゃないか。 ゆっくりなしには、今の豊かな生活はあり得なかったんだよ」 「そうだけど……でも!!」 『おじさん、びんぼうさんなんだね……ゆっくりかわいそうだね』 「それに、もしゆっくりが居なければ、そもそも僕たちは出会ってすらいなかったんだ」 「そ、それは……」 女も口を濁す。 男と女。立場が正反対の二人が出会ったのは、正しく偶然の賜物であった。 男は虐待するためのゆっくりを探しに、女はゆっくりんピースの一員として、ゆっくりが本当にゆっくり出来ているかを調査するため、森に来ていた。 しかし、突然予測にない大雨が降り、雨をやり過ごすため手近の洞窟に入ったとき、偶然にも二人は出会った。 初め、二人は互いの素性を隠しあっていた。 虐待をする男はある意味当然だが、ゆっくりを愛でる人間も、その道を理解できない人には気持ち悪く映ることがある。 特に農家のなどのゆっくりを毛嫌いしている人間には、ゆっくりを愛でるゆっくりんピースを敵視している者さえいるのだ。 そのため、二人は素性を隠したまま、薄暗い洞窟の中で、雨がやむのをひたすら待ち続けた。 二人の恋の始まりはそこからだった。 最初は薄暗く恐怖を演出する洞窟という環境に、つり橋効果が働いただけかもしれない。 しかし、暇を持て余し会話を交わしているうちに、二人はいつの間にかすっかり意気投合していた。 そして、無事に山を降りた後も素性を隠して何度か会っていくうちに、いつしかそれは本物の恋心に変わっていった。 二人は将来を誓い合う仲になっていった。 しかし、今日男が女の家に行って、すべてが壊れた。 男は自分が虐待お兄さんであることを告白する気はなかった。 一介の平凡な会社社長であることだけを伝え、もし会社のことを聞かれた時のことも考え、ダミー会社まで作っていた。 それほどまでに、男は女のことを愛していたのである。 しかし不運だったのは、女の家事情が特殊だったと言うことである。 女はこれまで実家で家事手伝いをしていると言っていた。それ自体に嘘はない……が、 「ゆっくりんピース代表の娘」 それが、女のもう一つの肩書だった。 女の両親とあった男。二人は知り合いだったのだ。それも最悪の方向で。 ゆっくりを虐待する代表と、ゆっくりを愛でる代表。今まで出会っていないはずはなかった。 部下同士が小競り合いになったことも、もう何度目のことだろうか。 幻想郷ゆっくり協会(GYK)で顔を突き合わせたことも、両の指では足りないくらいである。 楽しい会食になるはずが、一転、互いを罵り合う場となり、塩をあびせられた男は、憤慨し女の家を飛び出していった。 女は、すぐに男を追いかけようとするも、ゆっくりんピース代表である父に止められ、なかなか行かせてもらえなかった。 そんな父に生まれた初めて反抗し、上着を引っ掛けて出ていき、追いついたのがれいむたちのいた橋の上というわけである。 「ありがとう、愛で子さん。少しの間だったけど、愛で子さんと一緒にいられて楽しかったよ。これからは、お互い自分の道を歩んでいこう」 「虐男さん……」 『おかねがないならしょうがないね!! こんかいはとくべつに、おかねをはらわなくてもゆるしてあげるよ!!』 「さようなら、愛で子さん」 『ばいばい、おじさん!!』 女を離し、最後のあいさつを済ませる。 これですべて終わった。もう思い残すことは何もない。 男は女に背を向け、感傷に浸りながらゆっくり家に帰ろうとした。 しかし…… 「虐男さん!!」 女はシッカリとした声色で、男を呼び止める。 もう女をのほうを向かないと決意した男だが、弱々しく女々しい声色から一転、迷いのなくなった女の声に、いったいどうしたのかと女のほうを振り向いた。 「愛で子さん?」 「虐男さん!! 私はどうしても虐男さんのことを忘れられない!! だから……」 『おじさん!! ゆっくりなんでかえらないの? ここはれいむたちのおうたのすてーじだから、おかねのないひとは、ゆっくりかえってね!!』 「……だから?」 「だから……だから私も、今日から虐待お姉さんになるわ!! ゆっくりを苛めて苛めて苛め抜いてやるわ!!」 『これいじょうおうたのじゃまするなら、ゆっくりおじさんをいじめるよ!!』 「なっ!!!」 女の突然の発言に男は目を見開いた。 愛でお姉さんを辞めて、虐待お姉さんになる? そんなことが出来るはずもない。男は女の無謀な考えを改めさせる。 「馬鹿なことを言うものじゃない。そんなこと、無理に決まっている!!」 「虐男さんこそ馬鹿にしないで。ゆっくりを虐めるなんて簡単なことよ!!」 『ほんとうにおじさんをいじめるよ!! おじさんをやっつけるなんて、かんたんなんだよ!!』」 女はそう言うや、横にいたゆっくりのほうに目を向けた。 ゆっくりは、さっきから何か言っていたようだが、女の耳には入っていなかった。 大方、邪魔だからさっさとここを退けとでも言っていたのだろう。 まあそんなことはどうでもいい。 女は手近に居たゆっくり赤ゆっくりに目を付けると、それを手に取った。 『ゆっ!? おねえさん、れいむのちびちゃんをどうするの? ゆっくりはなしてね!!』 『ゆゆっ!! おしょりゃをとんでりゅみちゃい!!』 親れいむは赤ゆっくりを返せと喚いているが、女はれいむの言葉が聞こえていないのか、赤ゆっくりを持った手を男の目の前にかざした。 そして、その手に思いっきり力を入れる。 プチュ 『ゆぎゃああああぁぁぁあ―――――!!!! れいむのあかちゃんがあああぁぁぁ――――!!!』 女は男の目の前で赤ゆっくりを潰して見せた。 それを見て、絶叫する親れいむ。 潰された赤ゆっくりは、悲鳴を上げる間もなく、女の手の中でグシャグシャになった。 「はあはあはあはぁはぁ……ど、どう? 虐男さん!! わ、私もゆっくりを虐待して見せたわ。これで私も虐待お姉さんの仲間入りでしょ!!」 『なんでそんなことするのおおおおぉぉぉぉぉ―――――!!!!!』 れいむの悲鳴に反し、女は清々しいまでの笑顔を見せる。 これで自分は虐待お姉さんになった、これからも男と一緒にいることができる。 しかし、男は無表情で女の言葉を切って返す。 「……君はそれで虐待お姉さんになったつもりなのかい?」 「えっ?」 「真の虐待師は、虐待をするとき決して震えたりしない!!」 「!!!」 女は自分の手を見た。さっきから震えが止まらない。 そればかりか、全身から嫌な汗が吹き出し、止まる気配がなかった。 幼いころから愛でお姉さんであった彼女は、ゲス個体であれ良個体であれ、ゆっくりを殺害したことなど一度もない。 ゆっくりを殺した事に、鳥肌が、震えが止まらないのだ。 「た、確かに今は震えてるけど、ぎゃ、虐待を繰り返していれば、その内震えることなんてなくなるはず!!」 「ふぅ……君は何も分かっていないようだね」 「分かっていない?」 「虐待というものは、させられてするものじゃない。自分から進んでするということだ!!」 「!!!」 女は再度衝撃を受けた。 確かに自ら望んでしたことではない。男と一緒にいるために、信念も外聞も捨て無理やりしたことだ。 しかし、こんなことで諦めるわけにはいかない。 ゆっくりんピース代表の娘が、ゆっくりを殺す。それも、次代のゆっくりを担う赤ゆっくりを殺したのだ。 もう後には引くことは出来ない。 「で、でも……でも、そのうちきっと虐待が楽しくなってきて……」 「何よりね、愛で子さん。君がしたことは、虐待でも苛めでもないよ」 「えっ?」 「君がしたことは、ただの虐殺だ!!」 「!!!」 男の言葉に、彼女は三度目の衝撃を受けた。 虐待師でない彼女は、虐待と虐殺と混同していた。 ボロボロになったゆっくりの死体を見て、「また虐待師の仕業か!!」と憤慨していた父の姿も目撃している。 虐待の果てに死がある。だからこその赤ゆっくり殺害であった。 それを否定された彼女は、虐待と虐殺の違いがよく分からず、延々と考えを纏めあぐねていた。 男はそんな彼女を見て、仕方がないなと苦笑する。 「愛で子さん。どうやら君は、虐待と虐殺の違いがよく分からないようだね。仕方がない、僕が一度手本を見せてあげるよ」 男はそう言うや、女と同じく、何故か手近にあった赤ゆっくりを手にとって、女の前に掲げた。 『またああぁぁぁぁ――――!!! れいむのちびぢゃんをかえじでえええぇぇぇ―――!!!』 男はプチトマトより少し大きい赤ゆっくりを、親指と人差し指で軽く摘まむと、女の目の前で指に力を入れ始める。 『ゆびゃあああぁぁぁぁ――――!!! いじゃいよおおおおぉぉぉ―――――!!!』 男の指の中で、赤ゆっくりが悲鳴を上げる。 先程、女がしたときは一瞬で殺され、悲鳴を上げる間もなかったが、男は熟練のテクニックで、赤ゆっくりを潰さないように調節して力を入れた。 『やめでえええぇぇぇぇ――――!!!! でいぶのちびぢゃんになにずるのおおおぉぉぉぉ――――!!!』 『おねえぢゃんんんん――――――――!!!!』 『いもうどをはなじでええぇぇぇぇ――――――――――!!!!』 赤ゆっくりだけでなく、一家の絶叫までもが橋の上に響き渡る。 しかし、本来の彼女ならそんな一家に手を差し伸べるだろうが、今日はそんなことを気にしている場合ではなかった。 いや、その悲鳴すら彼女の耳には届いていなかった。 「解ったかい、虐殺と虐待の違いが。君たちゆっくりんピースの人間は虐待と虐殺を混同しているようだが、それは大きな間違いだ。 確かにアマチュアやルーキー虐待師の中には、すぐに虐殺に手を染める輩も少なくない。しかし、我々のような真のプロ虐待師は虐殺など決して行わない。 ゆっくりは生かさず殺さず、徹底的に肉体を、精神を甚振り続ける。その際、自我を崩壊させる虐待師は三流だ。二流は精神崩壊させずに苛め抜く。 そして一流は、意図的に精神崩壊を起こさせ、壊された自我を復元し、再度虐待を繰り返し、再度精神を元に戻す。死と新生を何度も繰り返させるのだ。 こういった一連の過程を楽しむのが、虐待師というものだ。ただ殺してしまうだけでは、解放感もカタルシスもあったものではない!!」 女は男の言葉に深い感銘を受けた。 今まで自分は、虐待師などただゆっくりを殺害するだけの人種だと思っていた。 しかし、それは大いなる間違いだった。 ならば、自分もそれを実践して見せる!! 男が未だ子ゆっくりを虐待しているように、自分もやってみせる!! 女は再び新しい赤ゆっくりをその手に持った。 そして男の真似をして、親指と人差し指の間に挟み、赤ゆっくりに虐待をする。 プチュ 結果は先ほどとなんら変わらなかった。 なぜ!? さっきと違って、力は抑えたはず!! 女は訳が分からず、再び赤ゆっくりを手をかけた。 今度はさっきと違い、ほとんど力を入れなかった。 しかし、肝心の赤ゆっくりの悲鳴が聞こえてこない。 いや、泣き喚く声は聞こえるのだが、痛がっているのではなく、女に殺されるのを怖がっての叫びだった。 これもある意味立派な虐待だが、女は自分が虐待をしているということに気付いていない。この辺りが、愛で派の限界なのだろう。 男も敢えてそれを伝えなかった。彼女を虐待師にしないために。 彼女が虐待師になる、それは男にとってこれほど嬉しいことはなかった。 素性を隠すことなく愛する彼女といつまでも一緒に居られるし、憎いゆっくりんピース会長の鼻も明かせる。 正に一石二鳥。不都合などあろうはずもない。 しかし、それが彼女にとって本当に幸せなのかと考えると、どうしても二の足を踏んでしまう。 ゆっくりを愛する彼女に、無理やりゆっくりを虐待させる。 心の中では泣いているはずなのに、自分のために無理やり笑顔を作らせてしまう。 それは、決して男の本意ではなかった。 そもそも男が惹かれたのは、目の前で震えながら虐待をし続ける彼女ではない。 有りのままの彼女に、ゆっくりを心から愛する彼女に惹かれたのだ。 だからこそ、男は彼女の心意気を、断腸の思いで否定し続ける。 しかし、自分の想いさえ否定している彼女に、男の深い想いが分かるはずもない。 もう何度目になるか分からない、赤ゆっくり虐待を敢行する。しかし…… プチュ またしても、赤ゆっくりは指の中で破裂してしまう。 「な、何でえええぇぇぇぇぇぇぇぇ―――――――――!!!!」 『なんでえええええぇぇぇぇぇぇぇ―――――――――!!!!』 なぜ自分には出来ない? 男は未だ赤ゆっくりに、あんなにも長く悲鳴を上げさせているというのに!! 女は分からず、地面に膝をついた。 ちなみにれいむ一家は、こんな惨劇が行われているというのに、この場を離れようとしなかった。 何しろ自分の可愛いチビちゃんの一匹が、男に捕えられたままになっているのだ。 母性の強いれいむ種に、それを見捨てることなど出来る筈はなかった。 もう二度と子供を奪われないようにと、自身の口の中に残った赤ゆっくりを仕舞い込み、頬を膨らませて男を威嚇する。 実に危機感のないゆっくりである。 「愛で子さん、これは今の君には到底無理な芸当なのだよ。 生まれたばかりの赤ゆっくりの皮というのは、とても儚く脆いものだ。今の僕と君の関係のようにね。 そんな赤ゆっくりに肉体的な虐待を加えることは、真の虐待師ですら容易なことではないんだよ。 僕が赤ゆっくりを殺さず力の調節を出来るようになるまで、何百、何千というゆっくりを虐待してきたからこそ身についた芸当なんだ。一朝一夕で身に付くほど、虐待道は甘くない」 これで、彼女も自分は虐待師にはなれないことを悟るだろう。男はそう思っていた。 しかし、彼女の男への愛情はそれを上回った。 無理でも何でもやってみせる!! 自分にも、虐待が出来ることを証明してみせる!! 女は親れいむの口を無理やり抉じ開け、中から赤ゆっくりを取り出し、手に持った。しかし…… 「な、なんで? どうして、こんなに簡単にしんでしまうのおおおぉぉぉ―――――――!!!!」 『なんででいぶのあがちゃんをごろずのおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ―――――――!!!!』 赤ゆっくりの皮は想像以上に脆く、女が何度やってみても、簡単に潰れてしまう。 遂には、親れいむの口を抉じ開けるも、すべての赤ゆっくりが居なくなっていた。 これ以上、ストックは無いのかと女の顔が青ざめる。しかし、すぐに表情に色が点った。最後の希望と言わんばかりの表情で、男の顔を見上げる。 男も彼女の言わんとしていることに気が付いたのか、仕方ないと溜息をつきながら、未だ指の中で絶叫を上げていた赤ゆっくりを手渡した。 これが正真正銘最後の虐待だ。 男は簡単にこの赤ゆっくりを虐待してみせた。ゆっくりが悪いからなんて、底の浅い言い訳は出来ない。 神様。博霊の神様。私に虐待の力を!! この赤ゆっくりに、悲鳴を上げさせてください!!! 女は目を瞑り、神に祈りをささげると、赤ゆっくりに力を加えた。 プチュ 「あっ……」 無情にも、博霊の神様はご加護を授けてはくれなかったようだ。 余談ながら、幻想郷にあるもう一つの神社、守矢神社のロリ神様は、自身の眷属がゆっくりの餌になることに、大層ご立腹とのことだ。 神という立場上、食物連鎖の理を否定をする気はないが、それと感情論は別の次元にあるものらしい。 もしも彼女が博霊の神ではなく、守矢の神に祈りをささげていれば、あるいは奇跡の風は彼女に吹いていたかもしれない。 閑話休題 女は地に手を膝をつき、その目からは止めどなく涙が溢れ出てくる。 自分は虐待お姉さんにはなれなかった。かといって、ゆっくりを殺した自分は、もう二度と愛でお姉さんにも戻ることが出来ない。 「うああああああああ――――――――――――――――――ん!!!! もう赤ゆっくりが一匹もいないよおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ―――――――――――!!!!!」 『ゆわあああああああ――――――――――――――――――ん!!!! でいぶのちびぢゃんがみんないなぐなっだよおおおぉぉぉぉ―――――――――――!!!!!』 女は泣きじゃくった。 赤子のように、癇癪持ちの子供のように、みっともなく泣きまくった。 愛する男の前だというのも忘れ、地面に額をこすりつけて蹲った。 男はそんな女の体を抱き上げると、ハンカチを出し、涙を拭いてあげた。 「わ、私は虐待お姉さんになれないばかりか、も、もう愛でお姉さんに、も、戻ることさえ……」 「大丈夫。これを見ていたのは僕だけだ。僕が黙ってさえいれば、誰にも知られることは……!!!」 『おぢびぢゃんだちをころじだにんげんは、ゆっぐりじねえええぇぇぇぇぇ―――――――――――!!!』 子供の敵と言わんばかりの険しい表情で、れいむは女に体当たりをする。 しかし、丁度タイミング良く男が女の体を起こしにかかり、れいむ渾身の攻撃はスッパリ外れてしまう。 そして、勢いそのままに橋の上を転がっていくと、落下防止の手すりの下を綺麗に潜り抜けて、川の中に一直線にダイブした。 『ゆぎゃああああぁぁぁぁぁ―――――――――!!! なんでかわさんにおぢるのおおおぉぉぉぉぉ―――――――――!!!!』 れいむは流されていった。 「……僕さえ黙っていれば、誰にも知られることはなくなったよ。いや本当に」 男は先ほど飲み込んだ言葉を繰り返した。 「そんなことじゃない!! 私は、愛するゆっくりを自分の都合のために殺してしまったのよ!!」 「人間誰しも間違いはあるよ。それに他の動物愛護団体、例えば野鳥や小動物の愛護団体だって、生態系に異常が出ると、悲しさや悔しさを我慢して、間引きすることもある。 所詮は人間のエゴで管理されているんだ。ゆっくりだって同じことだよ。だから君は愛でお姉さんに戻れる。今回は偶々魔が差しただけさ。 心の底からゆっくりを愛しているんだろ。この震えた体が何よりの証拠だ」 「ぎゃ、虐男さん……」 二人は抱き合った。 抱きしめ、人目も憚らず、熱い口づけを交わし合う。 まるでその光景は、世界が二人だけになったかのような錯覚を覚えさせた。 しかし、シンデレラでいられる時間は長くない。 二人は惜しいと思いつつも抱擁を解き、互いを見つめ合うと、そのまま何も言うことなく同時に背を向けた。 言葉に出さなくても、しっかり分かっていた。自分たちの楽しかった時間は、これで終わってしまったのだと。もう二度と昨日には戻れないのだと。 明日からは、お互い元の生活に戻るだけだ。 男は虐待お兄さんに、女は愛でお姉さんに…… 遠く聞こえるゆっくりの悲鳴をBGMに、二人は逆の方向にそれぞれ橋を下りていった。 これは、ゆっくりによってすれ違ってしまった男女の悲しい愛の物語である。 〜fin〜 久しぶりに「ゆっくりいじめ系712 ゆっくりですれ違った男女の悲しい愛の物語」を読み返し、どうにも納得出来なくて加筆修正してしもた 編集者さん、いつも御苦労さまどす 途中やラストが結構変更されているので修正版としてではなく、新規SSとして纏めてもらえると助かります 以前の内容のほうがいいという人がいるかもしれないので 過去作 ゆっくりいじめ系435 とかいは(笑)ありす ゆっくりいじめ系452 表札 ゆっくりいじめ系478 ゆっくりいじり(視姦) ゆっくりいじめ系551 チェンジリング前 ゆっくりいじめ系552 チェンジリング中 ゆっくりいじめ系614 チェンジリング後? ゆっくりいじめ系615 チェンジリング後? ゆっくりいじめ系657 いい夢みれただろ?前編 ゆっくりいじめ系658 いい夢みれただろ?後編 ゆっくりいじめ系712 ゆっくりですれ違った男女の悲しい愛の物語 ゆっくりいじめ系744 風船? ゆっくりいじめ系848 風船? ゆっくりいじめ系849 風船? ゆっくりいじめ系936 カルガモとゆっくり 前編 ゆっくりいじめ系937 カルガモとゆっくり 後編 ゆっくりいじめ系938 カルガモとゆっくり おまけ ゆっくりいじめ系960 ゆっくりにドラえもんの道具を与えてみた ゆっくりいじめ系1702 三匹のゆっくり 1 ゆっくりいじめ系1703 三匹のゆっくり 2 ゆっくりいじめ系1704 三匹のゆっくり 3 ゆっくりいじめ系1705 三匹のゆっくり 4 ゆっくりいじめ系1706 三匹のゆっくり 5 ゆっくりいじめ系1707 三匹のゆっくり 6 ゆっくりいじめ系1708 三匹のゆっくり 7 ゆっくりいじめ系1709 三匹のゆっくり 8 ゆっくりいじめ系1716 続・ゆっくりにドラえもんの道具を与えてみた
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※パロディです ※童話風もしくは絵本風にかかれています ※虐待お兄さんが出ます ※すべてひらがなです ※ゆらしまたろうといってもゆっくりではありません ※虐待要素がほとんどありません 「ゆらしまたろう」 むかしむかしあるところにゆらしまたろうというわかものがすんでいました。 ゆらしまたろうはつりがだいすきで、つりでつったさかなをいちばにうってせいかつをしていました。 きょうもゆらしまたろうはおいしいたべものをもらうためにさかなをつりにいくと 「やめてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」 「「「きゃっほぅ!しゅうだんりんちだぁ!!」」」 というこえがきこえました。 こえのするほうをみると なんということでしょう!3にんのこどもがきしょうしゅであるゆっくりにとりをいじめてました。 それをみた ゆらしまたろうはとてもおどろきました。 ただでさえゆっくりにとりはかずがすくないのでここでにとりがしんだらまたにとりのかずがへってしまうだろう! そうおもったゆらしまたろうはすぐにとめにいきました。 「こらこら おまえたち! にとりをいじめたらいけないだろう?」 「「「えー!?」」」 「いいじゃん。」 「べつに。」 「おもしろいからいいんだよ。」 「「「と、いうより、ゆらしまさんもぎゃくたいだいすきじゃん!!!」」」 「む・・・たしかにそうだが だが!にとりしゅはいま、きちょうないきものなんだぞ!! ぎゃくたいするならじぶんでふやすか、しぜんにふえてからにしなさい!」 とゆらしまさんがせっきょうをするとこどもたち「は~い」といいしぶしぶかえりました。 こどもたちがかえったあと、ゆらしまさんはにとりのからだをきれいにしました。 きずもなおしてもらいきれいになったにとりはうれしそうに「かっぱっぱー♪」とないていました。 しかし、よくみるとにとりのからだがぱさぱさになりはじめました。 それにきづいたゆらしまさんは 「おお、そうだったな。」 とゆらしまさんはにとりをみずのなかにいれてやりました。 するとどうでしょう!にとりのからだがぱさぱさおはだからつるつるおはだにかわっていくではありませんか! 「にんげんさんありがとう!」 「いや、いいんだ・・・」 「にんげんさんにおんがえしがしたいよ! ついてきてね!」 とにとりがあんないしようとします。 が 「でも、おまえでりくでながくうごけるの?」 「・・・あ!お、おにいさん。 つつなんてない?」 「あ・・・あるけど・・・」 ゆらしまさんはつつにみずをいれそこににとりをいれました。 にとりのさすほうこうにすすむとそこにははいせんがあってまだうごくようなのでにとりのさすほうこうにふねをすすめました。 するとめのまえにしまがみえ、そこにふるいこやがありました。 ふねをとめるとにとりがなかにはいってねというのでなかにはいるとめのまえにとびこんできたのはたくさんのゆっくりたちでした。 「ゆゆっ!おにいさん!りゅーぐーじょーにようこそ!」 「「「「「ようこそっ!」」」」」 れいむがあいさつをするといっせいにほかのこがあいさつをしました。 「おにいさんがにとりをたすけてくれたんだね!ありがとう! それと、にとり、だいじょうぶ?」 「だいじょうぶだよ!」 「ならいいね!みんな!おもてなしのじゅんびをしてね!!」 「「「「「ゆっくりおもてなしするよ!!」」」」」 「かっぱー!」 とゆっくりたちがぴょこぴょことゆらしまさんをへやのなかへあんないしました。 なかはびんぼうくさいつくりでくものすなどがはられていました。 「れいむ、ほんとうにここでだいじょうぶかい?」 「だいじょうぶだよ!へやはきたなくてもれいむたちはまんぞくだよ!せいいっぱいおもてなしするからまっててね!」 「はいはい。」 それからすうふんご しょくじがはこばれてきました。 「おにいさん!ごはんだよ!ゆっくりたべてね!」 しかし、そのはこばれたしょくじがごうせいとはいえませんでした。 なんとはこばれたしょくじは むかで だんごむし ちょうちょなど、ゆっくりしかたべることができないしょくりょうでした。 「な・・・なんだこれ!!」 「ゆ?むしさんだよ!ふるこーすだよ!おいしくてえいようまんてんなんだよ!」 「いや、おれ、むしくえないから」 「すききらいはよくないよ!ゆっくりできないよ!」 「いや、すききらいとかそういうもんだいじゃないから」 「ゆ!?まさかまいやうたさんをまってるんだね!?」 「いや、はなしをかえないで」 「じゃあ、みんな!はいってきてね!」 「ちょ、おま・・・ひとのはなしを・・・」 「ゆっ、ゆー!!」 とれいむのかけごえとともにゆっくりたちがはいってきました。 よくみるとそのゆっくりたちははっぱなどでおめかしをしたゆっくりでした。 はいってきたゆっくりたちはかくじでうたい、おどりはじめました。 「「「ゆっくり れいむたちのびぼうでよいしれてね!!」」」 「「「とーかーいーはー♪」」」 「「「まーりさーはさーいきょう つーよいーこー♪」」」 「「「ゆゆゆゆっくりゆっくりゆー!!」」」 「「「ゆっくりのひ~♪ゆったりのひ~♪まったりのひ~♪」」」 そのまいとうたはひどいものでした。 みんなばらばらでうたい、いっぴきいっぴきのこえがよくきこえないうえにすごいおんちなのでゆらしまさんはとてもふかいにおもえました。 それにまいはぴょこぴょこはねまわっているだけ、みているだけでもいやけがさしてきます。 「・・・」 「どうしたの?おにいさん」 「おれ・・・もうかえるわ。」 「ゆ!?もうかえるの!?まだうたもまいもおわっていないのに」 「いや、はっきりいうとな。 うたはめちゃくちゃでおんていはずれまくり まいっていってもぴょんぴょんはねるだけじゃん。 それでおもてなしのつもりなの?ばかなの?しぬの?」 とばせいをはなちかえろうとするゆらしまさんをれいむがとめました 「ゆっ・・・ あ、あとおにいさん!」 「こんどはなに!?」 「ゆっくりだいをちょうだいね!」 「はぁ!?」 「おしょくじと・・・まいと・・・うたとで・・・ゆんゆんゆん・・・ しめてひゃくまんえんだよ! はやくちょうだいね!」 「な・・・なにを・・・・てかそれぼったくりだろ!」 「ゆ!?ただでゆっくりするつもりだったの? いまのじだいはおかねがすべてなんだよ! これだけとるのはじょうしきだよ! そんなこともしらないの!?ばかなの?しぬの?」 「はやくおかねをちょうだいね!!」 「おかねもくれないじじいはしね!!」 「しね!」 「しね!」 「しね!」 とゆっくりたちはゆらしまさんにばせいをはなちました。 しかし、ゆらしまさんのがまんももうげんかいです 「やっぱゆっくりはしんようならねぇぜぇ! ひゃぁ!」 「ゆぅっ!おにいさんごらんしんー!・・・ぶぇっ!」 まずちかくのれいむをふみつけて。 つぎにまりさをはいせんのおーるでなぐったり。 ありすをうみになげこんだり ちぇんのしっぽをひきぬいたり みょんのからだにきのえだをぶっさしたりしてりゅーぐーじょーのびゆっくりたちはみなごろしにされ そしてそのあとりゅーぐーじょーはあんこのにおいでうめつくされ、なんどきれいにしてもあんこのにおいがおちなかったそうな めでたしめでたし。 (おまけ それをゆっくりに読み聞かせた後) 「ぜんぜんめでたくないよぉぉぉぉぉぉぉぉおおおお!!」 「ん?そうか?俺的にはめでたいものだが あ、ついでにこの本は浦島太郎が作ったってうわさだ(嘘です)」 「しらないよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおお!!」 「でもゆっくりとかでていいじゃないか」 「でもさいごころされちゃうでしょぉぉぉぉおおおおおおお!!」 「でも虐待描写少ないじゃん」 「でもやだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああ!!」 「そうか・・・ゆらしまたろうのお話は駄目か・・・ じゃあ、どんな話がいい? ゆんたろう? あかゆきん? それともしらゆっくりひめ?」 「どれもやだあああああああああああああああああああああああああ!! ゆっくりかんけいいやだああああああああああああああああああ!!」 「じゃあ、ゆらしまたろうと浦島太郎どっちがよかった?」 「そんなものよりもうらしまたろうさんのおはなしのほうがもっともいいよぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおお!! かわいぞうながめざんだずけでっ! おいじいごばんもむーじゃむーじゃじでぇっ! じあわぜそうだっだよー!!」 「・・・でも最後爺さんになって幸せそうじゃなさそうだったが?」 「ゆッ゛」 本当に終わり あとがき ゆっくり太郎を作り終え、あ、ゆっくり太郎があるならゆらしまたろうもありだなと思い作った童話シリーズ第二弾 でもゆらしまたろうとか言っておきながらお爺さんにはならなかったけどね! byさすらいの名無し このSSに感想をつける
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※超注意!!! 人間は出ません 虐待って言うか自然淘汰って感じです。 お食事中は見ない方が良いと思います。 結構気色悪い描写してます。 これは夏の出来事です。 野原を跳ね回る二匹のゆっくりが居ました。 ありすとぱちゅりー。 二匹は近くに住む仲の良いゆっくり。 よく二匹で遊び回っています。 「都会派ね〜」 「むきゅ〜」 二匹とも気持ちよさそうに昼寝を始めました。 ゆぅゆぅと寝息を立て、昼寝を満喫します。 ぶぶぶ… そこに現れたのは二匹よりもとても小さい一匹の虫でした。 その虫は不快な羽音を立て、ぱちゅりーの頬に止まりました。 しばらく留まり、次はありすの頬に止まります。 しかし、寿命だったのでしょうか、ありすの頬に止まったかと思うと、 ぽとりと落ち、足を丸めてその生涯を閉じました。 −数時間後 「むきゅ! ゆっくり寝過ごしたのよ!!!」 「う〜ん、ちょっとねすぎたわね」 日が傾きかけた頃に二匹は目を覚ましました。 あまりもたもたしていると、周りが真っ暗になってしまい帰れなくなってしまいます。 「ありす! 早く帰るのよ!!!」 「わかったわ、ぱちぇ…ゆっ?」 ありすは自分の下に小さな虫の死骸を見つけました。 「ぱくん!」 見つけるなり虫の死骸を食べるありす。 ぱちゅりーに見つからないようにこっそりと食べたのでした。 ぱちゅりーは自分の頬にわずかな痒みを感じましたが、今はそれどころでないので、 我慢してありすと一緒に自分の巣へ帰っていきました。 二匹がゆっくりの集落の広場にたどり着くと、中央にドスまりさが鎮座していました。 「二匹とも遅いよ!!! 夜は周りが見えなくて危険なんだから早く帰らなきゃだめって言ったでしょ!!!」 「ごめんなさいどすぅ…」 「むきゅ〜、ごめんなさいなの」 このドスまりさが管理する群れは15家族からなっています。 他のゆっくり達はすでに全員巣に帰っているのにこの二匹だけ帰ってきていなかったので、 心配する家族に変わり、二匹の帰りを待っていました。 この群れが住む場所は獣も捕食種も人間も現れないため、比較的安全が確保されています。 そのため、群れのゆっくりが突然居なくなることが滅多にないので心配したのです。 「二匹とも反省したならいいよ!!! ゆ? ぱちゅりーのほっぺになんかついてるよ? ぺーろぺーろ」 「むきゅ、くすぐったいのよ」 ドスまりさはぱちゅりーの頬についた白い粒のような物を舐めとりました。 特に味もなかったので「しあわせ〜」はありません。 二匹は改めて遅くなったことを謝り、それぞれ自分の家族の元に帰りました。 −二日後 さて、今ゆっくりけーねの診察を受けているのはあのありすとぱちゅりー。 何ともこの二日間とても具合が悪いのだと言います。 ぱちゅりーは頬がかゆくなり、段々痒みが痛みと不快感に変わったと言い、 ありすは舌と顎の辺りがぱちゅりー同様痒くなって痛みに変わったそうです。 「ゆ〜ん、とくに悪いところは見あたらないなぁ…」 「でも、いぢゃいよおおおぉぉぉぉおおお!!!」 「むぎゅああああああ!!! いだっ! いだい! いだいよおおおおおお!!!」 二匹とも襲いかかる痛みに悶え苦しんでいます。 今まで見たこともないような症状にけーねも困り果ててしまいました。 ゆっくりかぜとは違うし、怪我をしているようでもありません。 しかし、二匹は確実に痛がっています。 けーねが頭をひねっている間、異変はドスまりさにも起こっていました。 「ゆげええぇぇぇぇえええ!! いだいっ!!! いだいよおおぉぉぉぉぉおぉぉ!!!」 広場から巨大な悲鳴がひびきます。 舌を出して痛みに悶え苦しむドスまりさ。 彼女もまた、痒みから始まり、痛みに変わり苦しんでいたのです。 群れの全員が集まり、ドスまりさの看病をしています。 このドスまりさは他の群れのような「便利な存在」としてではなくではなく、 リーダーとして群れのみんなから絶大な信頼を得ており、 心配で全員が見舞いに来ることからも、その様子がうかがえます。 「むきゅ〜、こんな症状初めてなのだわ…」 「まりさ! しっかりしてね!!! れいむがついているよ!!!」 側近ぱちゅりーは頭をかしげ、副リーダーれいむは苦しむドスまりさに寄り添います。 しかし、三匹を襲うこの症状は一体何事なのでしょう? 答えはドスまりさが群れ全員の前で披露してくれました。 「いぎいぃぃぃぃ!!! ゆびぃぃぃいいいいいい!!! えげっ!!!」 叫ぶドスまりさの舌の表面がうねうねと波打ち、 所々から餡子がうっすらと浮かんできました。 そして… 「「「ぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶ…」」」 「「「「「「「なにこれーーーーーーーーーーーー!!!」」」」」」」 餡子が浮かんだ場所から舌を食い破り、二日前、ありすとぱちゅりーにくっついた虫、つまり蠅が飛び出してきたのです。 そして、舌の表面には三匹を苦しめていた元凶のウジ虫が這い出て、その上をうねうねと這い回りました。 この光景に群れの全員が驚愕し、悲鳴を上げました。 「えげえぇえええええ!!! えげえぇえええええ!!!」 自分の身に起こったおぞましい出来事にかっと目を見開きドスまりさは咆哮しました。 そして、蠅たちはどこかへ飛び去りました。 側近ぱちゅりーは自身の精神力で持ちこたえましたが、 他のゆっくり達はあまりのショッキング映像に何匹か気絶してしまいました。 「む…むぎゅぅ、、、と、とにかく悪い虫さんがドスを苦しめてたのよ!!!」 「ゆっ!!! そうだよ!! 悪い虫さんがまりさに酷い事したんだよ!!! ゆるせないよ!!!」 れいむはそう叫ぶと、だらりと地面についたドスまりさの舌の上を蹂躙するウジ虫を踏みつぶし始めました。 「…………!!! ぎゃああぁあっぁぁぁぁぁあああ!!!」 激痛に再びドスまりさの咆哮が木霊します。 「むきゅ! れいむ待って!!! そんな事しても駄目よ!!!」 「でも! まりさに酷い事した虫さん許せないよ!!!」 「みんなもよく聞いてね。多分まりさのしたの中にはまだむしさんがいると思うの。 だから一回虫さんに食べられてる舌を切り落とすのよ!!!」 ……… 「がまんしてね! ドスまりさ!!!」 「とかいはなドスのためにやることなの!! 理解してね!!!」 「痛いけど我慢して欲しいんだよー。わかってねー」 ドスまりさの口は木の枝で固定され、中には数匹のゆっくりが口に鋭い木の枝をくわえて待機していました。 ドスまりさは恐怖と激痛で涙をどくどくと流しています。 その痛ましい姿を見たくないと何匹かのゆっくりは目をそらします。 「むきゅ、準備はいい? それじゃ、はじめるのよ!!!」 「「「「ゆーーーーー!!!」」」」 かけ声と共に大がかりな手術が始まりました。 人間と違い、刃物を持たないゆっくりは鋭い枝で何度も突き刺すことでドスまりさの舌を切除しようとしているのです。 「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!」 口を固定されたドスまりさは舌を何度も突き刺される痛みに声にならない声で叫びます。 中でドスまりさの舌を突き刺しまくっているゆっくり達は皆涙を流しながら作業を進めます。 全ては大好きなドスまりさに助かって欲しいからです。 地獄の大手術は三時間にも及びました。 何本もの木の枝を犠牲にして、ついにドスまりさの舌はちぎり落とされました。 ドスまりさの舌の切除痕には薬草があてがわれ、応急処置が施されます。 そして、広場の中央には切り取られた舌と、未だに舌の上や中をうねうねと這い回るウジ虫たち。 その場にいる全員の心は一つ。「ゆっくりできない虫さんは死んでね!!!」 次々とドスまりさの舌に飛びかかり、出てきたウジ虫を潰していきます。 何匹かは蠅となって飛び立とうとしたところを潰され、 「むーしゃ、むーしゃ、しあわせー!」 「うっめ! こいつめっちゃうっめ!!!」 また何匹かはゆっくりの餌になりました。 やがてドスまりさの舌はゆっくり達が掘った穴に埋められ、 ドスまりさに起こった異変は終わりということになりました。 −ドスまりさの手術が終わろうとしていた頃 ありすとぱちゅりーはまだ痛がっていて、けーねは原因が分からなくてずっと頭をひねっていました。 痛み止めの薬草を塗っても駄目。栄養のあるお野菜を食べさせても駄目。 はっきり言ってお手上げ状態。 けーねがさじを投げようとした瞬間。それは起こりました。 「えげっ! えげっ! えげっ! えげっ! えげっ! えげっ!」 「むげっ! むげっ! むげっ! むげっ! むげっ! むげっ!」 二匹が急に痙攣を起こし始めたのです。 けーねはこの症状を見て、中枢餡子と呼ばれる ゆっくりの心臓部のような物が傷つけられていることを悟りました。 しかし、体の内部のことなのでけーねにはどうすることも出来ません。 「「ぽげあっ!!!」」 二匹は最後に大きく痙攣し、苦痛に苦しむ絶叫の表情のまま死に絶えました。 けーねはため息をつき、二匹の死を家族に伝えようと思っていたところ、 なにやら死体が動いたような気がします。 「ゆー?」 生き返ったのだろうか? しかし、生き返ったにしては動きが変だ。 なんか皮が一人で動いているような…… 皮は波打つように蠢き、そして脹らんだと思ったら… 「「「「「「ぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶ…」」」」」」 中から大量の蠅が皮を突き破り出てきました。 「うわわああああああああああああああああああ!!!」 さすがのけーねも突然のことにまともに思考できずに力の限り叫びました。 「もこたあああああああん!!! たすけでええええええええええ!!!!」 逃げる先は愛するもこたんの住む木の洞。 「ゆ? どーしたのけーね? もこたんびっくりしたお!!!」 「ゆぅぅぅ!!! いりぐちしめてね!!!」 急いで入り口を藁などで閉めます。 「けーね、説明してくれないとインできないお!!!」 「もこたん! むしさんが! むしさんが!」 これでは話にならないと感じたもこたんは一度けーねを落ち着かせてから話しを聞くことにしました。 「それはたいへんだお!!!」 やっと落ち着いたけーねから事情を聞いたもこたんは事情の深刻さを痛感しました。 そのころになって群れのゆっくりから招集がかかりました。 ドスまりさに起こった事とけーねが体験した事が発表され、 群れは騒然としましたが、 「むきゅ、でももう悪い虫さんは逃げたし、残ってた虫さんも死んだから大丈夫よ!!!」 という側近ぱちゅりーの演説で群れ全体は安堵しました。 集会後は死んでしまったぱちゅりーとありすを埋葬することになりました。 二匹の死体は中身がほとんど無く、皮もほとんど食い破られて見る影もありません。 家族はたいそう悲しみ、群れのみんなも悲しみに暮れました。 側近ぱちゅりーと副リーダーれいむはけーねから薬草を貰い、 ドスまりさの世話をするために彼女と一緒に巣に戻っていきました。 −数時間後 けーねは考えていました。 二匹は死んだのにドスまりさはなぜ死なずに済んだのか。 そして答えが浮かびました。 (きっとドスまりさは体が大きいし、虫さんがついたのが舌だったから大丈夫だったんだ) けーねの推理は二匹は体が成体ゆっくり程度の大きさだったので中枢餡子まで食べられてしまい、 死んでしまった。しかしドスまりさは舌に寄生され、 なおかつドスの舌が成体ゆっくり十匹分にも相当する大きさだったから中枢餡子まで食べられずに済んだのだと言う物です。 つまり、普通のゆっくりだと寄生されてしまったらもう助からないと言うことです。 そのことを明日側近ぱちゅりーに伝えようと思ったら、誰かが巣に入ってきました。 「もっこもこになろうね!!!」 もこたんでした。 「もこたん! どうしたのこんな遅くに」 「けーね、ここはとても危険な気がするお!!! 明日早くに他の所に逃げるお!!!」 けーねは驚愕しました。自分たちの所属する群れを捨てて、逃げようと言っているから。 けーねは反論しました。 ドスまりさは自分たちを迎えてくれた偉大なリーダーだ。それを見捨てるなんて出来ない。と しかし、もこたんは一歩も譲りません。 しばらく二匹は口げんかしていましたが、もこたんの一言で決着がつきました。 「けーね! もこたんはけーねが好きなんだお!!! 大好きなけーねとずっと一緒にいたいから危険なことをして欲しくないんだお!!!」 もこたんの精一杯の告白でした。 これにはけーねもうろたえ、つい明日最後にドスまりさを看たら一緒によそに行くことを了承しました。 その夜は二匹は寄り添って寝ました。 −次の日 「ゆ"ぅ"、ゆ"ぅ"、ゆ"ぅ"」 ドスまりさは舌を無くしたためうまく発音できずにうめくだけでしたが、 傷自体は塞がっていたのでけーねは栄養の多い物を沢山食べるようにと伝えました。 そして、この場所を引っ越すことを提案しましたが、一蹴にされました。 「むきゅ、ここにはいっぱい食べ物があるし、 なによりドスがこの調子じゃ移動できないわ!!!」 「まりさが苦しんでるのに移動するなんてばかなの!? しぬの!? ありすとぱちゅりーを助けられなかったヤブが調子に乗らないでね!!!」 けーねは今まで世話になったとだけ伝え、もこたんの元へ向かいました。 「けーね、もこたんインしたお!!!」 「もこたん! いっしょに幸せになろうね!!!」 そして二匹はもてる限りの餌を持って群れを去りました。 −二匹が群れを去って数時間後 ぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶ 群れに昨日生まれた蠅がやってきました。 「ゆああああああああああ!!! やべでええぇぇぇぇ!!! でいむをだべないでええぇえぇぇl!!!」 「ゆぎゃああああああ!!! たべるんだったられいむを…ぎべええぁぁぁぁああああ!!!」 「ちぇえええええん!!! にげでえぇぇぇぇぇええ!!!」 「らんしゃまああああああ!!! ごわいよおおおおっぉぉぉおおお!!!」 蠅たちは群れのゆっくり達を食べ、卵を産み付けていきました。 もちろん昨日母胎の役目を果たしたドスまりさも例外ではありません。 しかし、蠅に食われた者で死者は出ませんでした。 そのため、全員が巣の戸締まりをしっかりと行い、餌を食べて体を癒すことにしました。 しかし、翌日には全員が激しい痒みに襲われました。 あるれいむの一家では… 「かゆいよぉぉぉ、ずーりずーり…(めりぃ)ゆぎゃあああああああ」 れいむの皮が剥がれ、そこからウジ虫が表面を食い荒らす姿が見えました。 「おねええぢゃんんんん!!!」 「でいぶのがわいいごどぼがああああ!!!!」 「おがあちゃん! でいぶもがゆいよおおおぉぉ!!!」 「いぢゃいっ!! じんぢゃう! ぢんじゃうよおおおおぉぉぉぉ!!!」 もちろんこの光景はれいむ一家だけでなく群れ全体で起こっていました。 側近ぱちゅりーも、副リーダーれいむもウジ虫に体を食われています。 「うげええぇぇぇぇ…ばりざ、いだいよ、ばりざあっぁぁぁぁあ!!! 」 「むぎゅううぅぅぅぅ…」 ぱちゅりーは後悔しました。けーねの言うとおり急いでここを離れるべきだったと。 「いだいっ! じぬっ! でいぶじんぢゃうううぅぅ!! ゆぎゃあああああああああっっ!!!」 一際大きな声を上げて副リーダーれいむは死にました。 「むぎゅああああああアベッベベベベベッベベベベベベベベ……」 ぱちゅりーはれいむのように大声を上げることも出来ずに死にました。 自分の側近二匹が目の前で死んでしまい、気が動転してしまいそうになるドスまりさ。 しかし、ドスまりさもまた現在進行形でウジ虫に体を食われているのです。 逃げようとしても全身に激しい痛みが走り、動くことも出来ずに壁に寄りかかる事しかできません。 やがて、ウジ虫は蠅になり、ぱちゅりーとれいむの体を食い破って外に出て行きました。 もちろんドスまりさの体を食べていた奴らも…。 その日の内に群れは全滅してしまいました。 残されたのは中身がわずかに残ったぼろぼろの饅頭ばかりです。 −一週間後 しかしドスまりさだけは死ねないでいました。 体が大きかったため、中枢餡子が尽きないのです。 他のゆっくり達は中枢餡子を食い尽くされて死んでしまいましたが、 ドスまりさは6メートルにも及ぶ巨体、中枢餡子もゆっくり数十匹分あり かつ弱ったウジ虫を数匹ずつ中枢餡子に変換していたため、 中枢餡子を食べられる地獄の痛みを味わい続けました。 しかし、それももうすぐ終わるのかも知れません。 ドスまりさは気付いていませんが、ドスまりさを襲撃する蠅が段々大きくなっていて、 ウジ虫も徐々に巨大化しているのです。 ぶぶぶぶ… 昨日独り立ちした蠅たちがドスまりさの元に帰ってきました。 母なる饅頭大地から栄養を得るため、そして子孫を残すために。 「えげぇっ! えげぇっ! えげぇっ! えげぇっ!」 ドスまりさの目玉の中を這い回るウジ虫はすでに人間の小指ほどの大きさになっています。 きっと彼らは近いうちにドスまりさに死を与えてくれることでしょう。 「もこたん! かわいいあかちゃんだよ! みんなでゆっくりしようね!!!」 「けーねともこたんのかわいいあかちゃんだお!! ゆっくりするお!!!」 さてここで赤ゆっくりの誕生を喜ぶのは群れが全滅する直前に逃げたことで難を逃れたけーねともこたんです。 彼女たちは蠅たちが去った咆哮と逆方向に進み続け、二日前ほどに他の群れに合流できました。 安心した二匹は早速交尾をし、子供を得たのでした。 幸せの絶頂だったからでしょうか、彼女たちは他のゆっくり達が気付いた音に気付くことが出来ませんでした。 しかし、彼女たちは戸締まりをしっかりしていたので侵入者からはきっと逃げられるでしょう。 ぶ ぶ ぶ ぶ ぶ ぶ ぶ ぶ ぶ ぶ ぶ ぶ ぶ ぶ ぶ ぶ ぶ ぶ ぶ ぶ ぶ ぶ ぶ ぶ ぶ おわり 言い訳タイム けーねともこたん生き残れるわけ? →またさっさと逃げれば助かりそうですな。でも、今度は子連れだから厳しいでしょうな。 なにこの蠅。やばくね? →饅頭がしゃべるんだからしゃべる饅頭撲滅用の蠅を用意しました。 ちなみに寿命は非常に短く、ゆっくり以外の生物には興味を示さないという設定にしてるので。 何このきしょいSS… →仕様です ○○の設定がおかしいんだが →仕様です まだ途中で終わってないSSあったよねぇ… →放置している訳じゃないんです。書いてます。 ちょっと「ゆっくりいじめ系 怨念」を見たら、レギオンが出たならこいつを…なんて考えただけなんです。 今まで書いたSS ドスまりさとゆうか1〜3 ゆっくり闘技場(性)1 不幸なきめぇ丸 名物餡玉 行列の出来るゆっくり スカウトマンゆかりん前・後 ファイティング親子とゆっくり まりさの商売 ぱちゅりーの失敗1〜3 盲点
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夜の怪奇現象 13KB 愛で パロディ 小ネタ 悲劇 希少種 現代 愛護人間 独自設定 まったく虐待はされてません。嫌いな人は見ないほうがいいです。 ・まったくゆっくりが虐待されません ・原作キャラがちょこっと出ます ・一部人間がひどい目にあってます ・賢いゆっくりは漢字を使って喋ってます ・やっぱり作者はHENTAIでした ・独自設定が強いですがそれでもいい人はゆっくりよんでいってね!!! 部屋の中に入ると何所か奇妙な違和感を感じた。何かがおかしいとはわかるが、はっきりわかるほどでは無い。 ここに引っ越してきてようやく落ち着いてきた頃に、部屋の配置も決まりようやく住み心地がよくなってきたのに。 それなのにここ数日俺はアパートに帰るたびに違和感を感じ始めたのだ。 気ままな一人暮らしだ。俺がいない間にいるのはペットして飼っている一匹のゆっくりだけである。 「なあみょん、本当に誰も来てないのか?」 「そうだみょん!みょんがちゃんとお留守番をしてるけど人間さんも野良ゆっくり一匹もお部屋にはきてないみょん!」 そう言って返事をするのは俺が飼っている胴付きのみょんだ。普通のみょんが卑猥な言葉や片言でしか喋れないが、 こいつはちゃんと人間と話すことができる。頭が良いだけでなく、手先も器用であり俺のいない間に掃除や洗濯までしてくれる。 ちょっと変わっているのが周りに半霊というものがいること。しかしこいつはペット兼家政婦のようなすばらしい同居人だ。 いやー可愛いやつだ。 「褒めるよりお兄さんは自分の生活を改めるみょん!部屋は汚いし、洗いもの臭くて嫌になるみょん!」 「失礼なこというな!?俺の匂いは気が遠くなるような香しい匂いなんだよ!」 若干親のように俺に小言を言うが、それもまた可愛いところだ。 それよりこの怪奇現象の謎を解かなければ。 「やっぱりまた幽霊でも出たのかな。」 「おおおおにいさん!?幽霊なんてそんなものはいいいいいないみょん!」 どもりながら俺の言葉を否定するみょん。もともとおまえもゆっくりなんていうよくわからない生き物だろうが。 しかも半霊なんて従えてるのにこいつは幽霊や怪談といったものが大の苦手だ。 「そんなこといっても、ここ以前に自殺者がでたみたいだしなー。そのおかげでありえない家賃になってるし。」 普通の相場の半額といったとんでもない家賃であるこのアパートの一室。当然訳ありである。 だが俺はそういったいわく付きの安い部屋に住み、その余分に浮いた金でこいつを買うためにした借金を返している。 だって可愛かったんだもん・・・ 「そそそそれより!今のところ何も問題もないみたいだしほっておいていいみょん。」 「いやそれは困る。俺が綿密に作り上げたこの理想的な環境を壊すやからは、幽霊でも容赦せん!」 布団の周りには手の届く範囲にテレビのリモコン、煙草、漫画、パソコンといったものが置いてある。 この絶妙な距離感は俺が住みやすいように無意識のうちに整理されたものだ。これを変えられると非常に困る。 「大丈夫だって。また前みたいに説得するから。」 以前にも誰もいない部屋に謎の音が鳴り響く部屋に住んでいたが、その原因を取り除くため俺は幽霊との直接対談をしたことがある。 その時に現れたのは楽器を持った三人組の少女の姿をした幽霊だった。 その時に俺は非常に紳士的な対応をして幽霊たちをこう説得した。 「何勝手に人の部屋にいるんだ!ここにいるならちゃんと俺に家賃でも払え!」 「てかこんな真夜中に騒ぐなよ!煩くて眠れないだろーが!」 「幽霊のくせに結構可愛いじゃん!住んでもいいからちょっと俺と付き合え!」 「可哀想な目でこっち見んな!お前みたいなつるぺたの赤いガキはいらない子なんだよ!? そっちの巨乳のピンクの子か、クールな顔した黒い子は俺を踏んでくれ!」 そうして約五時間ほどの説得により、その幽霊どもは涙を流して反省して部屋からいなくなった。 それでも姿を現さないまま騒音を垂れ流すので、しかたなく今のこの部屋に引っ越してきたのだ。 この他にもバイト先にでた食い物を食べ散らかす妖艶な亡霊や、宙に浮かぶ足だけの少女臭をだす化け物と遭遇しており たかだか出てきて部屋を荒らすだけの幽霊など敵ではない。 「そういうわけだ、今夜は徹夜で幽霊を待ち構えるからみょんは先に寝ておいてくれ。」 「みょん・・・、あんまり無茶しないでほしいみょん。」 そうして俺は一人幽霊と対決するため、夜中に起き続けることにした。 「結局その日には幽霊なんてでなくて寝不足なわけなんだね。」 「そういうことだ。幽霊のくせに化けて出てこないとは軟弱ものだ。」 バイト先の同僚である友人に昨日の顛末を話す俺。結局昨日寝ずの番をしていたものの幽霊と思われる原因は現れなかった。 そしてこの先どうすればいいか、知恵を借りようとしたわけである。 「また引っ越したらどうだい?そんな気味の悪い部屋なんか出て行けばいいんだから。」 至極真っ当な意見をくれる友人。しかしそれができれば苦労はしない。 只でさえ金欠気味だというのに、さらに新たな出費が出てしまえばまちがいなく今月は白米とシャドウおかずだ。 あんなわびしい生活は二度とするか!? 「なんとかならないか?可愛いみょんが飢えて悲しむ姿は見たくないんだよ。」 「じゃあ家に監視カメラでもしかけたらどう?家庭用のビデオカメラでいいなら貸すよ。」 持つべきものは友。お礼にこんどみょんをもふもふさせてやる。 「もふもふよりもなでなでさせろ。あとこれみょんにあげてやって。」 「俺も食っていいこのクッキー?」 「あんたには煎餅やるから我慢しろ。」 そうしておやつと監視カメラを友人に頂いた俺はさっそくカメラを仕掛けることにする。 仕掛ける場所は適当に部屋全体が移る部屋の天井に仕掛けて、いつもどうりにみょんに留守番をさせ大学にいく。 正直幽霊が映っていないかと思うとワクワクしてとてもじゃないが講義など聞いていられない。 大学の講義をすべて終えると俺は速攻で家に帰った。 「たっだいまーみょん。いい子にしてたかー?」 いつもの元気に俺を迎えてくれるみょんの声が無い。たとえケンカしたとしても帰ってきたときは俺を出迎えてくれたのに。 不安になり部屋の奥に進むとそこにはみょんがぼうっと座っていた。俺には気づかず視線は宙に浮いている。 「おいみょんどうした?気分でも悪いのか?」 俺の声にも反応せず、ただ虚ろな目をして天井を見つめている。 手のひらを目の前で振ってみたがまったく反応していない。 「しょうがない、悪く思うなよみょん!」 そうみょんに断わりをいれて俺はみょんの半霊をくすぐる。みょんと半霊は感覚が共有されているのか、 一度触ってみたがみょんはずい分と怒り出した。どうも敏感な部分なのかみょんは顔を赤くしていた。 「みょん!?お兄さんいつの間に帰ってきたんだみょん?」 「気がついてよかったみょん。」 正気に戻ったみょんに俺は一体何があったのかを聞いてみた。だがみょんはよくわからないとしか言わない。 いつものように掃除と洗濯をして休んでいたところで記憶が無くなっているようだ。 「やっぱりビデオで確認してみるか・・・」 そうして俺は仕掛けていたビデオカメラを再生して部屋で何が起こったのかを確認してみる。 俺が大学へ行ったあと、みょんの言うとおりみょんが部屋の掃除と脱ぎ散らかした俺の服を回収して洗濯をしている。 すべて終わった後、みょんは俺が置いてあったバイト先の友人がくれたクッキーを食べながらテレビを見ている。 そしてそこからおかしなことが始まった。 「おいみょん、なんでお前急に押入れなんかいくんだ?」 「わからないみょん、テレビさんを見てたのは覚えてるけどこの後のことは覚えてないみょん。」 ふらふらとした足取りでみょんは俺が使っていない押入れへと歩いて行く。 その手にはおやつのクッキーを乗せた皿を持っている。 押入れの前までみょんが行くと、誰もいないはずの押入れが独りでに開いた。 そして押入れの中から一本の腕が伸びてみょんの手からクッキーの皿を受け取った。 押入れの戸はまた独りでに閉められ、みょんはふらふらとまたテレビの前に戻り座り込む。 「おおおおにいさん!?いいいいまの手さんはなんなんだみょん!?」 「わからんが、まだ押し入れの中に何かいるってことだ・・・」 みょんが怯えた声で俺にしがみつく。怯えたみょんを抱えたまま俺は押入れに近づく。 みょんが開けないでくれと俺に懇願するが、この中には今までの怪奇現象の犯人がいるのだ。 俺は一度大きく呼吸をすると勢いよく戸を開ける。そこには・・・ 「げーら、げーら・・・」 気持ち良さそうに眠っている胴付きのうどんげがいた。 拍子抜けしている俺たちだが、戸が開いたことで光が入りうどんげが目を覚ます。 俺たちを見てうどんげが驚きの声をあげる。 「げらげらげらげらげら!?」 「うわ、うるさ!?」 意外と大きな声をあげられ、俺とみょんが驚いた隙をついてうどんげは押入れから逃げ出す。 そしてそろそろ春だというのに出しっぱなしの炬燵の中へと潜り込む。うどんげが炬燵の中からこちらを覗う。 「げらげら・・・」 怯えているのか、不安そうな目をしてこちらを見ているうどんげ。警戒されても困るので俺はつとめて優しい声をかける。 「大丈夫だ、俺はお前を怒ったりしないよ。できればどうしてこの部屋にいるのか教えてほしいんだが。」 そう言ってうどんげに出てきてもらおうとするが、やはりこちらを警戒したまま炬燵から出てこない。 そこで少し絡め手を使わせてもらう。 「ほーら、美味しいあまあまさんだぞー。これをあげるからそこから出ておいでー。」 俺がみょんの為に買ってきてやった評判のゆんドーナツのボンジョビショコラを出す。 甘い匂いに反応してか、うどんげがこちらの手をちらちらと見始める。 もう少しだ。 「ほら、怒らないからこっちおいで。」 「げらげら」 笑顔で手招きをすると、ついにうどんげがこちらに近寄ってきた。俺はうどんげにショコラを渡すと、うどんげは嬉しそうに食べ始める。 可愛く食べるうどんげを見て顔が綻んでいると、みょんがこっちを睨む。 「お兄さん!何泥棒さんにあまあまをあげてるみょん!?早くお仕置きしないと!」 お仕置きと聞いてうどんげがビクリと体を震わせる。まったく、せっかく何とかなると思ったのに怯えさせちゃ駄目だろ。 「大丈夫、お仕置きなんてしないから。それよりみょん、そんなこと言ったらうどんげが驚くだろ?」 「何言ってるみょん!どうみても泥棒さんなのに、お兄さんは甘いみょん!それに泥棒さんを見て嬉しそうにしないでほしいみょん!」 ああ、なるほど。どうやら俺がうどんげに優しくしているのをみて少し嫉妬してるのか。 みょんをなだめる為に俺は一つドーナツをみょんに差し出し、みょんの頭を撫でる。 「ごめんなみょん、これあげるから許してくれ。」 「・・・しょうがないみょん!許してあげるみょん。」 照れているのか少し赤くなりながら、ドーナツを食べるみょん。さてここからまたうどんげに質問しないと。 「なあうどんげ、最初に聞いたがどうしてこの部屋にいるんだ?ここは俺のお家なんだが?」 そう聞くとうどんげが答えるが、残念ながら何て言っているかさっぱりわからない。 しかたないのでみょんに翻訳してもらうと、次のようなことが分かった。 どうも、このうどんげ以前住んでいた住人のペットだったようだ。しかし飼い主が気味悪がって引っ越したのか、 その時にうどんげを置いていきそのままこの部屋で暮らしていたようだ。 幸いすぐに俺が住みついて、置いてある食糧を食べてなんとか生き延びたようである。 「ところでみょんがおかしかったのはおまえの仕業なのか?」 「げらげらげら!」 どうもうどんげ種は自分の目をゆっくりの目に見せることで、催眠状態にすることができるようだ。 そして、押入れを掃除しようとしたみょんを催眠状態にして記憶を無くし、そのまま食料を取ってくるように暗示をかけたのだ。 それでたまにみょんが夜に起きてごそごそとお菓子を取ってたのか。こっそり食べてるのかと思ってほっといたのに。 「事情はよく分かった。それでうどんげ、お前はこれからどうするんだ?」 「げらげら・・・」 どうしようもないというようにうどんげの耳がしゅんと垂れる。まあ飼いゆっくりが野良になれば生き延びるなんて不可能に近い。 「もし良ければこのまま住んでもいいぞ。」 「げら!」 嬉しそうな顔をするうどんげ。いくら生活が厳しいからといってこのままうどんげを捨てるのはしのびない。 幸い食い物なら友人の差し入れでみょんとうどんげの分ぐらいなんとかなるだろう。 「これからよろしくなうどんげ。」 「げらげらげらげら!」 頭を撫でて新たな同居人を迎え入れる俺。しかしそこでまた異変が起きた。 「みょん!?お兄さん、何かうどんげの体が透けてるみょん!?」 「ほんとだ・・・、うどんげ一体どうしたんだ!?」 驚く俺たちに、うどんげは自分の体を見て何か分かったのか俺たちに何か伝える。 「げらげらげらげらげら!」 「みょん?お姉さんの場所が分かったから帰る?どういうことだみょん!?」 困惑する中でそのままうどんげの体は完全に消えてしまう。後には茫然とする俺とみょんだけが残る。 しばらくして、俺は一つの推測が浮かびパソコンを起動させあることを調べ始める。 「あった、この記事だな・・・」 それはこの部屋で起きた自殺のことだ。記事をみて分かったことは、自殺したの俺と同じ大学に通っていた一人の女子大生だ。 原因はわからないが、彼女はこの部屋で睡眠薬を大量に摂取して眠るように自殺したのだ。 発見されたときに、彼女の傍には同じように眠っているように死んでいる彼女のペットのうどんげがいた。 無理心中か、それとも主人が死んだことに気付かず寄り添ったまま死んだのかうどんげは亡くなったのだ。 そして寂しさのまま、この部屋に幽霊として出てくるようになったのだろう。 「みょん・・・。きっと寂しかったんだみょん。」 「そうだな・・・。満足したのか、それとも人と話して寂しくなくなったのか。」 もういないうどんげに俺たちは黙とうをして、うどんげとその飼い主の冥福を祈る。 「うどんげ、またドーナツ持ってきたやったぞ。」 「みょんも来てるみょん!またお話を聞かせてあげるみょん!」 その後俺はうどんげの飼い主の墓にきてお供え物としてあのドーナツと花を墓に供える。 あの後自殺した女子大生の生家に訳を話し、彼女とうどんげが眠るこの墓へお参りにきたのだ。 どうやらうどんげは女子大生の大切なペットだったようで、その遺体もこの墓に一緒に埋められているようだ。 俺とみょんは偶にここに来ては最近起きたことを面白おかしく墓に喋る。 傍からみたら奇妙な人間に思われるが、俺たちはもううどんげが寂しくならないようにここに来て話してやるのだ。 お前はもう一人じゃないんだぞと。 後書き 最近ちょっと長いSSを書いていたので息抜きながらこんなもん書いてみました。36番あきさんパロってごめんなさい。 それと前回の別れと出会いで皆さんの多くが思った ・重要な所が書かれていない ・無理やり感のある投げっぱなしの愛でEND ・まりさがひどい目にあったのにあっさり人間に懐いてる という感想が多くありました。実はあの後まりさがお兄さんの部屋から逃げ出し虐待お兄さんに拉致監禁。 虐待されて心が壊れそうな所をお兄さんが洋服につけたバッジの発信機でまりさを助け出し、看病するといった考えもありました。 しかし ・胴付きの虐待、あと自分の書く胴付きは下手すると子供みたいで人間虐待ぽい ・虐待お兄さんはまりさが銅バッジ、かざりでなく洋服につけていることで無罪となり、さらに人間理不尽なことに ・長くなったのでまた後日別の話として書こうと思っていた ・虐待部分の考えをしてたら作者の心が虐待された こんなことがあったので結局夢オチのような形で終わらせました。 正直みょんのセリフに分かるように小ネタ挟まないと全体的に悲劇なんですよね。 長々と後書きで書いてますが、こういった理由がありました。読んでくれて感想くれた方ありがとうございます。 以前書いたもの ふたば系ゆっくりいじめ 993 初めてのおつかい ふたば系ゆっくりいじめ 1003 寂れた神社で ふたば系ゆっくりいじめ 1014 ゆーパチ「ヒャッハー!虐待だぁ!」 ふたば系ゆっくりいじめ 1024 めーりんの憂鬱 ふたば系ゆっくりいじめ 1036 別れと出会い トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 影薄いいらない娘とか、バキューム亡霊とか、自称少女のスキマBBAとか言うな!! ・・・え?そこまでは言ってない? -- 2018-03-26 16 36 25 プリズムリバー3姉妹wwwwww -- 2017-09-26 22 30 10 イイハナシダナー -- 2015-06-27 23 48 03 飾りがないのならクリップ使って髪にバッチつければいいだろ -- 2013-04-11 22 38 48 みょんは下ネタ言ってくれないとイマイチ個性が出ないな。 -- 2012-12-24 14 20 19 大感激! -- 2012-01-06 00 16 57 ↓について訂正 ↓↓↓ -- 2011-12-17 01 38 24 ↓についてつけたし ↓↓ -- 2011-12-17 01 36 19 そのギャグ?のセンスわからないよー -- 2011-12-17 01 34 15 ↓↓ほかのところでもやってるみたいだけど、面白くない -- 2011-09-10 19 39 01 ↓面白くないよそれ -- 2011-01-22 15 13 18 くっそーこんな話を聞いてると、胴つき稀少種がほしくなった。そして、懐かせて 「お兄さん一人じゃ眠れない」っていったとk『HENNTAI』どぼじでぞんなごどいうのおおおお -- 2010-12-12 19 50 36 イイハナシダナー;; -- 2010-12-10 20 00 14 良い話だ…自殺は駄目だよな自分で自分を殺すなんて…… -- 2010-12-06 00 35 49 「銅バッチ服につけてたから無罪」って…お飾りのない「ゆうか」とか「りぐる」はどうなるんだよ… 合理的に考えて服につけるしかないし…それに、ゆうかは服に付けて良しとしたら、 わざわざ「同じ胴付きだけどゆうかとまりさは、別々のバッチ装着方法にしよう」なんて誰得なんだよ… どう考えても、財産権の侵害による窃盗罪か占有離脱物横領罪が成立するだろう。 -- 2010-06-30 04 44 02 うどんげいいね -- 2010-06-09 23 50 17 良い話だ、ゆっくりできたZE。 -- 2010-06-06 22 55 53 理不尽がいやなら虐待お兄さんが「銅バッチ服につけてたから無罪」という理不尽をなくせばよかったでしょおおおおお -- 2010-04-19 16 11 35
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俺設定あるがもだどー☆ 虐待少な目だどー☆ ゆっくりを多少美化してるどー☆ 普通の東方キャラがでてくるどー☆ 気がつくとすぐ目の前にちゃぶ台の足があった。 いつの間にか寝てしまったようで、部屋中散らかしっぱなしだ。 昨日の夜は久々にゆっくりを捕まえたので、時間を忘れて虐待してしまった。少しハッスォーしすぎたかな。 俺はあくびをすると、いざ動かんと足を動かそうとした。 その時妙な違和感を覚えた。 ……あれ?立てない? そういえばずいぶんと視点が低い場所にあるにもかかわらずちゃぶ台の足が視界に対して直角だ。 手を動かしてみる。自分の顔の前に手を持ってきた…つもりだったが、入ってきたのは白いフサフサ。 な、なんなんだこれはァーッ!? 「わわわわ、わからないよー!!」 思わず叫んだ言葉に再び驚き手(と思っているもの)で口をふさいだ。 急いでちゃぶ台の上に飛び乗った。確か手鏡がおいてあったはずだ。 ぽよんぽよんとちゃぶ台の前まで移動する。 鏡を覗き込むとそこに映っているのは虐待鬼意さんの顔……ではなく、ゆっくりちぇんのそれだった。 まあちぇんには胴体がないから当たり前っちゃ当たり前だが。 「わがらないよー!わがらないよおぉぉー!!」 何かを叫ぼうにも「わからない」という言葉以外出てこない。 ヤバイぞ俺、これ相当ゆっくりに毒されてないか…… さっきだって足を使わなくとも感覚で前に進む方法がわかった。 このままでは何があっても普通の生活だけはできない。 よし、まずは何故こうなってしまったのかを考えよう。 そう、それは昨日、職場から帰ってくる途中に道を占拠しているゆっくりに会ったところから始まる。 週はじめ、あと4日も仕事があるのかと憂鬱な気分だった鬼意さんの目の前に現れた4匹。 「ゆっ!おにーさん、ここは まりさたちの ゆっくりぷれいす なんだぜ! まりさたちの ゆっくりを じゃまするんだから つうこうぜいを よこすんだぜ!」 「そうすればどいてあげるよー。ゆっくりわかってねー」 「れいむも ちょうど おなかが すいてきた ところだよ!ゆっくり おかしを ちょうだいね!」 「とかいはの ありすは ちょこれーとな きぶんだわ!」 例のごとくそれぞれ勝手なことを抜かし始めた。 だがこいつらは格好の獲物だ。欲求不満の俺に喧嘩を売ったのが失敗だった。 いつもの様にもっとゆっくりさせてあげるだの有り勝ちな嘘を餌に4匹をうちへ連れ帰った。 その後ゆっくり共を透明の箱にぶち込んで腹ごしらえ。 それから久々の虐待に心を躍らせながら計画を練ったのだ。 まりさは「ドキッ!水浸しランニングプレイ (主に底辺の)ポロリもあるよ」プレイで胴体の底が抜ける様子を楽しみ、 れいむは「門番は見た!紅魔館門前8枚卸殺人事件」ごっこの被害者役をやらせ、 ちぇんは「風流サイバーマルチバケーション」プレイで真っ暗な中辞世の句を無理やり作らせ、 ありすは「都会派アリスの被お料理教室」プレイで焼きプリンの材料にした。 そういえばまだアリスプリンが半分残ってるな……いやいや、そんなことはどうでもいい。 別に何か特別怪しいことをした覚えはないんだが、どうしたものか。 冗談だろ……悪い夢なら早く醒めてくれ! 俺は自分の顔をぺしぺしと尻尾でひっぱたいた。 ……痛い現実をつきつけられ尚のこと悲しくなった。 「うーん、わからないよー……」 考えをめぐらせていると再びこの言葉が出てきた。 たぶん今の俺を誰かに見られていたら、間違いなく「知るかぁっ」という蹴りか殴りの突込みが入るに違いない。 原因はわからない。何にせよいつまでもこの格好で居るのは100%危ない。 かと言ってこの格好で友人に会うのは自殺行為だ。誰だって信じてくれまい。 特に俺の交友関係ならなおさらだ。 俺の姿を見るや居ないや「ヒャッハー!」という奇声と共にナイフやフォークや鋏が飛んでくる。 どこぞの天才先生にみてもらうか、あるいはスタンダードに紅白のめでたい巫女様に相談するのがベターだ。 何にせよこの状況を打開するには外出が必須だ。 だが困ったことにここは人里であり、周りは畑だ。 それというのはつまり、 畑の近くを通ると必ず農家のオッサンが飛んできてつぶされる。 他の虐待鬼意さん、あるいは天敵のれみりゃやフランに見つかっても隠れる場所がない。 別のゆっくり複数と会った時に攻撃されるとマズい。特にレイパーやゲス。 ぜ、絶望的だ。その上ここから神社や永遠亭は決して近くはない。 普段加工所の中の事など頭をかすりもしないがもし連れて行かれたら……と思うと震えがとまらない。 いままでゆっくり達を虐待してきた罰なんだろうか。 人間は自分に降りかからない限りその不幸の味が分からないというのはこういうことなのか。 周りを見回す。 不思議なことに周りは散らかってはいるものの、特にゆっくりの残骸が転がっているわけではなかった。 寝る前に片付けたのか?くそっ、こんなことになるなら虐待なんかしてなきゃよかったのかも知れない。 あいつらだって痛いんだろうし、たまには別に何とも無しに視界に入っただけで絞め殺したくなる事もあるし…… いや、こいつらに同情する必要なんてある訳ない。 こいつらが悪い。自分の立場をわきまえず、罪悪感を持たず、常に回りを否定して自分を正当化する。 つぶされて当然、排除されて当然だ。 じゃあ何故俺はこんな目に会っているんだ。おかしいじゃないか! 俺は悪くない。こんなのはおかしい。早くなんとかしなくては。 ぷるぷると頭を左右に振ると目を瞑り、ここを出るべく頭の中で思考をめぐらせた。 しかし今一つぱっとした物が思いつかない。 「わからないよ……わからないよ……」 ぶつぶつとつぶやきながら必死にない脳みそ……ではなく餡子を捻って考える。 と、その時だった。 ド派手な音と共に部屋の中の空気がかき回される。 振り向くと比較的大きなれいむとまりさがガラスを叩き割り部屋に飛び入ろうとしているところだった。 「にんげんさんの おうちを ゲットしたよ! こんな うすいので ふたをするだけなんて にんげんさんは やっぱりバカだね!」 「やっぱりまりさのいったとおりなんだぜ! かしこいまりさに かかれば こんなもん らくしょうだぜ!」 こんなときに限って家を乗っ取りに来やがったのか! 虐待したくてうずうずしてる時には来ないくせに! 「ゆっ!なんだかへんなこがいるよ!」 「ここは まりさたちの ゆっくりぷれいすなんだぜ! よそものの ちぇんは とっとと でていってね!」 それはこっちの台詞だ。 「ここはちぇんのお家だよー。馬鹿なんだね、分かるよー」 言ってからしまった、と後悔する。今の俺は輝く拳を持った鬼意さんではない! 不用意に喧嘩を売ったのは失敗だった。 「なまいきな ちぇんは ひつようないよ! れいむたちに さからうやつは ゆっくりしんでね!」 「ゆっくりを じゃまする ちぇんは きえてほしいんだぜ!」 俄かに乗っていたちゃぶ台が揺れて突然まりさが視界を覆う。 そして間髪居れずに自分の頭上からまりさがのしかかってきた。 「ゆべっ!」 自分の体が自分のものとは思えない悲鳴を上げた。 のっしのっしとまりさが体を揺らすたびに自分の中身が外に押し出されそうになるのが分かる。 吐きそう、そして裂けそう。ダブルの苦痛が全身を支配する。 視界がチカチカとまたたく。耳鳴りがする。 踏まれるだけでもこんなにキツいとは、やっぱりゆっくりは相当柔な生き物だ。 「ゆっくりしねぇ!」 まりさが一際大きく跳ねた。この隙に一気に体に力を入れてその場を飛びのく。 そして後ろから飛び来る罵声を尻目に先ほど割られたガラスをめがけて走った。 どっすどっすという音が迫り来る。 畳に散らばるガラスの破片を尻尾で払いながら猛進し、穴にダイブした。 「ゆ゙ゔゔゔうぅぅぅぅぅぅ!れ゙、れ゙いむ゙のおめ゙め゙がぁぁー!」 飛び散ったガラスが目に入ったらしい。 本当は振り向いて苦しむザマを見てやりたいのだが、今はそんなことをしてる場合ではない。 庭を飛び越え垣根をくぐり、あぜ道をただひたすら走る。 もうここまでくれば追ってこないだろうと後ろを振り向くと、玄関前から高々100mほどしか離れていなかった。 あまりの身体能力の低さに改めて絶望を覚える。 俺はずりずりと体を引きずりながら余りの惨めさに打ちのめされそうになっていた。 多分、先は相当長い。 いや、なんとしても「短い」のだけは避けなければ。 長い時間歩いた気がする。気づけばもう既に畑は過ぎ、山の裾にかかっていた。 日差しも高くなってきた。時折人間とすれ違うが、その度に草むらに隠れる。 今のところ一度も危険を感じることなくやって来れた。 だがここから近い方の博霊神社でさえ歩いて30分、しかもそれは人間の足での話である。 ここまで歩いてきて気づいたことがある。 ゆっくりは一般的に羽がない限りは飛び跳ねて移動する。 その為最初はすぐに底の皮が痛くなるかと思ったが案外そうではない。 はねる際に全身の力を使うためか余り疲れも感じない。 「タフなんだね、分かるよー」 タフなんだな、と言ったつもりだったのだがすべてがゆっくりちぇん口調になってしまう。 起きたての頃よりも酷くなっている気がして歩みが尚のこと速くなる。 そういえば腹が減ってきたな。 思えば昨日の夕食以来何も食べてない。 腹ごしらえをする前にまりさとれいむに家を追い出されてしまったからなぁ。 ちぇんもムカつくがやはりあの2匹もダントツでムカつく。 だが今は誰にも当たることはできない。尻尾がむなしく地面をパシパシと叩いた。 「無力だね、惨めだね、分かるよー」 思い通りに進まないだけに焦りは募る一方な上にこの口調。 自分で言っているのだが、なんとなく別のゆっくりちぇんから言われているような気がしてしまう。 うるせー。誰の所為だと思ってやがる。 流石にいらいらして来たが自分で自分を痛めつけるほどバカじゃない。 元の体に戻ったら思う存分痛めつけてやる。覚えていやがれ。 木漏れ日の中をゆっくりゆっくりと進んでいく。 片側だけだった林が両側になり、道路はいつしかT字路にさしかかった。 ここを右に行けば博霊神社、左に行けば永遠亭だ。 正直距離が変わるといっても1km強程度のものだが、ここは迷わず博霊神社を選ぶ。 「近いし安全だよー、わかるよー」 そう、単に距離だけの問題ではない。より安全で確実な道を選ぶのだ。 それというのも、最近永遠亭の近くでドスまりさを見かけたという話を小耳に挟んだからである。 小さい上に余り力も強くないちぇんだ。ドスに絡まれたらひとたまりもない。 何かを要求される事も怖いが、何より怖いのは自分の群れに入ることを共用される事だ。 それでなくても自分がすこしずつゆっくり化している気がしてならないのに、その上ゆっくりに囲まれたらきっと今の自分のままでは洗脳されてしまう。 おお、こわいこわい。 とにかく博霊神社に急ごう。 何処かで鳥が鳴いている。なんていう鳥だったかな。 確かあの笛のような鳴き声はウソの鳴き声だったような。 最近神社で巫女様が儀式に失敗して大量のウソを呼んでしまったという話だ。 ウソを呼ぶ、か。これもそんな鳥が運んで来た嘘であって欲しい。 ああ、早くこんな厄介ごとから抜け出して家でのんびりしたいもんだ。 帰ったら何をしようか。とりあえずゆっくりでも虐めながら、菓子でも食うか。 少しでも気楽なことを考えないと気が滅入ってしまいそうになる。 そう、俺は誇り高き「虐待鬼意さん(ファイター)」ではないか! こんな小さな饅頭ほどの器に納まる男ではない。ほらみろ殺気があふれ出ている! 待ってろ馬鹿共俺の拳で木っ端微塵にしてくれる。 復讐に燃える一人のちぇんの皮をかぶった男が森の中をしっかりしっかりと進んでいく。 だがやはりどんな生き物も空腹には抗えない。 先ほどから感じていた空腹もそろそろ限界に達しようとしていた。 何か食べないとな。 辺りを見回すがうっそうとした森が茂っているだけで食べられそうなものはパッと見では見つからない。 「……さがさないとだねー」 正直森の中に入るのが怖くて仕方がない。 一歩踏み入れればゆっくりが収穫して肥料にするほどいる。これは相当な脅威になる。 森でなければ他のゆっくりのように畑のものを取るにしても元着た道を戻らないといけない。 しかしそんなあの餡子脳と同じような行動を取るだなんて事は俺のプライドが許さない。 仕方がなしに道をそれて森の中に入っていく。 高い幹を見上げれば、そこには無数の木の実が風に揺られている。 一応飛び跳ねてみるものの、やはり到底届くような高さじゃなかった。 周りに落ちてないものかと辺りを徘徊していると不意に近くの茂みがガサガサと揺れた。 飛び上らんばかりに驚きすくみ上り振り返った。 「むきゅ!」 ぱちゅりーだった。 「ゆっくりしていってね!」 視線を合わせたままぱちゅりーがこっちにちかよってくる。 「ゆ、ゆっくりしていってね!」 怪しまれないように即座に返すが思わず噛んでしまった。 「ここは にんげんさんの とおりみちの ちかくだから あぶないわ!もっと おくで ゆっくりしましょ! おくに いけば ドスがいるから にんげんさんなんて こわくないのよ」 なん……だと……?よりによってドス……? 冗談じゃない。適当にあしらってこの場を離れるしかない。 お腹がすいてるから、といいかけたその時、 「ぱちゅりー、なにしてるんだぜー?」 「はやくかえって ゆっくりするんだぜ!」 ゲゲェッ、ま、まりさァーー!?しかも2匹もいるじゃァないかーッ! 「むきゅっ!じつはいま このこをみつけたの! ひとりぼっちだし このちぇんも いっしょに ドスのところに つれていってあげましょ!」 余計なお世話だ! 「おせわやきだね、わかるよー」 あーもう、言いたい事はそんなことじゃないっての! 「じゃあ そこのちぇんも いっしょにくるんだぜ」 「ゆゆっ!ドスにあわせてやるんだぜ!」 事態はとんでもない勢いで急降下していく。 ここでこいつらの誘いを断ったら「ゆっくりできな(ry」とか因縁をかけられて殺されかねない。 かといって仲良しごっこしながらゆっくり馴染むだなんて事も本当はイヤだ。 だが命には変えられない。畜生。ついていくしかないのか。 まるで俺が逃げないようにみはっているのかの様に、ぱちゅりーが俺を先導し、うしろからまりさが追ってくる。 まりさ同士が何かをしゃべっては「早く行け」とばかりに時折煽ってくる。 もう腹の減りすぎで気がとおくなりそうだわイライラするわで頭がバクハツしそうだ。 その時ふいにぱちゅりーが足(?)を止め、こっちをふり向いた。 「むきゅ!ここがわたしたちの ゆっくりプレイスよ!」 そう叫んだぱちゅりーの向こうがわに、がけに面したこもれ日の差し込むきれいな開けた場所があった。 俺はその光景にアゼンとした。 何十匹とも分からないゆっくりたちが、その小さなスペースで気ままに思い思いにうごきまわっていた。 「とってもすてきな ゆっくりプレイスなんだぜ!」 そういうと2匹のまりさが先をあらそうように、その輪の中に入っていった。 しばし呆然としていると、ふいにぱちゅりーが耳をかんで引っぱった。 「さあ、ドスにあいにいきましょ!」 彼らの「ゆっくりプレイス」を横切りきる前になんど「ゆっくりしていってね!」と声をかけられたことだろう。 その度に顔に一発お見舞いしてやろうかと思っていたが後半にもなると半分麻痺してもうどうでもよくなってきた。 ガケの影にぽっかりと穴が開いていた。 中は相当広い。おそらく人間が立って中に入れるだろう。下手すりゃ荷台も数台入る。 風のない分外よりあたたかい。さっきの外と同様に、なかでも数匹のゆっくり達がたむろしていた。 あるものは歌を歌い、あるものは赤ゆっくりを眺めて「しあわせー!」している。 そしてその最深部にはドスがどっしりとかまえていた。 「ゆっ、しんいりさんだね!ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね!」 お決まりのやりとりだ。 「ここはドスまりさが つくった ゆっくりぷれいすだよ! くるもの こばまず さるもの こばまず!」 ゆっくりのくせにずいぶんと小ムズカシ言葉を使うんだな。 「あたまがいいんだね、わかるよー」 こうとでも言っておけば食べ物の一つや二つ分けてくれるだろう。 バカとハサミは使いよう、とはよく言ったものだ。 「ゆっふん!ぱちゅりー、ちぇんに おかしをだしてあげてね!」 ふっ、計画どおり…… そそくさとぱちゅりーが移動した先には、おそらく保存食とおもわれる食べ物で小山ができていた。 そしてもどってきたぱちゅりーの口元から何かが落ちた。 何だこれ……これは確か加工所で限定発売されていた、「乾燥まんじゅう(12個パック税込み\2,800)」!! 「おちかづきの しるしだよ!」 「あ、ありがたやー!」 われを忘れて包装紙をかみちぎり、なかのまんじゅうを頬張った。 ドスとぱちゅりーがわらう声が聞こえた。 「ゆっくりたべてね!」 「だれもとらないのよー」 なんとなく、悪い気はしなかった。 心の中でこのままじゃいけないという激しい警鐘がなっている。 だがいつの間にかイライラが消え、のんびりとした気分になる。 そしてついに俺の口からあの言葉がもれそうになった、 「むーしゃ、むー……」 その時だった。 きょうれつな破裂音と共に俺はドスまりさのすぐそばにぶっ飛ばされた。 「ゆげっ!」 今朝のふみつけとは比べ物にならないしょうげきが全身を走る。 べちょりと地面に落ちると、コチンと頭に何かが当たった。 月をかたどった金色の飾り……。 「くぉらあああぁぁぁぁッ!ドスてめーこのヤロー!」 なんだかバカっぽい怒声と共に人間達が流れ込んで来た。 虐待鬼意さん……。目がランランと輝くその姿はまるでえものを見るもうじゅうのようだ。 その手には先日発売されたばかりのゆっくりしょぶん用ニトリ印のバールのようなもの「ザ・マダガスカル」が握られている。 マダガスカルにTheはつかないよー。 などと冷静に突っ込んでいる場合ではない。 最も恐れていた事態になってしまった。このままだと他のゆっくりと一緒に加工所に連れて行かれてしまう。 「にげないところされるよ、わかるよー……」 そんな言葉がぽろりとこぼれた。 そうだ。逃げないと殺される。ここで人生が終わることになる…… 幸いにも大したダメージはない。出し切れるだけの速度で洞窟を飛び出した。 そこで待っていたのはゆっくりたちにとっての地獄絵図だった。 頭に棒切れが刺さっているれいむ、餡子を垂らしながら母親に擦り寄ろうとする赤ゆっくり。 帽子をかばって成すがままになるまりさ、指をほほに突き立てられ泣き叫ぶみょん。 尻尾を持って振り回されるちぇん。台車の車輪と荷台の間に挟まれぎりぎりと体をつぶされるゆかりん。 崖に押さえつけられまるでクレヨンのごとく身を削るぱちゅりー。赤ゆっくりを目の前で殺され発狂するありす。 もしこれが人間だったらどうなるんだろう?ふとそんな事が頭をよぎる。 もしこれが俺だったら……どう思うだろう? 不意に後ろから強い衝撃を受けて前につんのめる。 頭に星が散った。動けない。 「よぉ、ちぇん。お友達を置いて逃げるとは、腐った根性してるじゃねえか」 男の声がする。うるさい。俺にはゆっくりのことなんて関係ねえ。 「へぇ〜、黙って白を切るのか。いいのか?こいつがどうなっても?」 どいつがどうなっても知ったことじゃない。 「うぎゅう……」 ぱちゅりーの声だ。 そう、こいつに見付からなければ俺はこんな目に会わずに済んだのに。 「いいのかぁ?本当にいいのかぁ?冷たいねぇ〜、ちぇんはぁ。」 いいんだよ。余計なおせっかいを焼くからいけないんだ、バカなんだよ。 お前みたいなバカさえ居なければ今頃博霊神社についていたかもしれないのに。 ムカつく。一発ぶん殴ってやりたい。声が出なくなるまで叫び声を挙げさせてやりたい。 やすりですこしずつ足回りを削ってやれ。きっと痛い。気絶するほど痛い。 自分の体がどんどん削られて小さくなって、恐怖に縮み上がってそのまま消えちまえよ。 「残酷なやつだな、お前って。仲間が死んでも構わないんだなぁ?」 饅頭の仲間を持った覚えはない。お前もしつけえ奴だな。 「だってこいつ、お前のこと助けてくれたんだろう?」 だから言ってるだろ、余計なお世話だ!恩着せがましい嫌な生き物だな、最低だ。 「この辺はレイパーも多いし薄暗いとこ多いかられみりゃが昼間っからうろうろしてるのにな」 ……だからなんだ。そのぐらい俺一人でなんとか 「なるわけないでしょう?貴方は一匹のゆっくりなんだから。 貴方の目の前に広がるものは貴方と同じ生き物じゃないの」 目の前にあるもの。目を覆うほどの阿鼻叫喚。 そこにあるものはまんじゅうとにんげん。 そこにあるものはおれのにちじょう。 そこにあるものはまんじゅうのかわとなかみ。 そこにあるものはひめい。 そこにあるものはぜつぼう。 そこにあるものは……うんめい? こんなのは俺の運命じゃない。 こいつらの運命だ。饅頭として、意地汚い生き物として生まれてきたこいつらの運命だ。 ――でも今の貴方……饅頭じゃない? 違うんだ。俺はまんじゅうになっちまっただけだ! こんなのは夢だ。俺はむしろ加ぎゃく者側だっ! ――なるほど、夢ねぇ。 そうだ、夢だ。 夢でもなければこんなゆっくり共に同じょうするはずがない。 夢だからこんなむちゃくちゃなりろんがまかり通るんだ。 ――これが夢だとしたら……誰の夢? バカか!これいじょう怒らせるな! 俺はオレだ!俺のユメを見るのはおれだけにきまってる! ――俺って誰? 俺ってだれのこと? 当たりまえだよ、それはぎゃくたい鬼いさんの―― ……あれ?そういえばなんでさんづけなのかな。 ――我、夢に胡蝶となるか、胡蝶、夢に我となるか。 どういういみ?わからないよ。 ――そうね、貴方で言うのであれば… ちぇんが虐待鬼意さんになった夢を見ているのか。 それとも虐待鬼意さんがちぇんになったユメを見ているのか。 どっちが現実でどっちが夢想か見分けなんてつかない、という意味ね。 なんとなくわかったよー。 ――じゃあ貴方はどちらが正解だと思うの? わからない、わからないよー…… ――ゆっくり達を虐げていたのが現実? それともぱちゅりーやドスまりさ、そしてたくさんのゆっくりと一緒に居たのが現実? わからないよー……でも、みんなやさしかったんだよ。 ひとりのちぇんと、ゆっくしりてくれたんだよ。 ――そう。それは良かったわね。それじゃ、そろそろぱちゅりーやドスの所に戻ってあげたら? そうするよー。みんななかよしなんだよ。 なかよしなのはいいことだね。わかるよー。 ――それじゃあ、起きましょうか。 「おはよう。気分はどう?」 ゆっくりと目を覚ますと、そこはどこかの軒下だった。 頭に包帯が巻かれたちぇんは紅白の巫女さんのひざの上で目を覚ました。 「むきゅっ、おきたわ!」 巫女さんの足元でぱちゅりーが飛び跳ねていた。 「……ぱちゅりーだね、わかるよー」 むきゅん、とぱちゅりーがうれしそうに飛び跳ねた。 「貴方は洞窟の中でご飯を食べている最中に突然倒れてしまったそうよ。 それでそこにいるやたらとデカイ饅頭と、このぱちゅりーがつれてきてくれたって訳」 ちぇんはほっと胸をなでおろした。 庭先でドスまりさが「デカイ饅頭」発言に対し不満げに頬を膨らませていた。 「ゆーっ、まりさデカイまんじゅうじゃないもんっ!」 「でもドスはとってもおっきいわよね!」 「そう、デカイって言うのは大きいって意味なんだから間違いじゃないでしょ」 「間違ってないよねー。わかるよー」 あはははは、と笑い声が上がった。 夕日が辺りを橙色に染め上げる。 ちぇんはとても穏やかだった。とてもゆっくりしていた。 こんな時間がいつまでも続けばいいと思った。 「あ、そういえばあんた」 不意に巫女さんが声を出した。 「貴方うわごとみたいに何度も何度も博霊神社がって言ってたらしいけど、家に何のよう?」 ……ちぇんは首をかしげた。そういえば何か忘れている気がする。 「用事があって博霊神社に行きたかったんでしょ?たとえば…… 何か私に頼みごととか、相談事でもあったんじゃないの? 」 視界が真っ白になった。どこかに落ちていくような――不思議な感じがした。 気づけばちぇんは先ほどの洞窟の前に戻ってきていた。 そして目の前でぱちゅりーがまるで雑巾のようにあんこを搾り取られていた。 「むぎゅあああぁぁぁぁぁぁぁ!!ぢぇ、ぢぇん、ぢぇえええええぇぇぇん!だぢゅげでえええぇぇぇぇぇ」 ぼたぼたぼた……と、餡子が地面に落ち無残に飛び散る。 表情が引きつった。一歩後ずさる。 ぱちゅりーを絞っている鬼意さんと目が合う。 「やぁ、目が覚めた?友達の苦痛を尻目に現実逃避とは……ひでえもんだな」 ……あぁ、やっぱりゆっくりなんて現実じゃない。 だって、こんなにも苦しいなんて。 「あがああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 自分を受け入れてくれた優しいぱちゅりーがこんな酷い目に会うなんて。 「ゆ゙っゆ゙ゔゔぅぅ……に、に゙げでえぇ、み゙んばにげでえ゙えぇ…」 おいしいお菓子をくれたドスまりさがぺったんこになって引き摺られて行くなんて。 「も、もっどゆっぐじじだがっだあぁぁぁ……」 れみりゃに捕まらないように促してくれたまりさが炎の中に消えていくなんて。 わなわなと体が震える。失禁し、足元に水溜りができた。 「よし、れみりゃ。もうこいつも食っていいぞ。 よ〜く味わってやれ。しっかり、ゆっくり噛み砕くんだぞ」 羽音に振り向くと、そこにれみりゃの巨大な顔が迫っていた。もう遅かった。 「いだだぎまずー☆だべじゃうぞー!」 口が近づく。ぱちゅりーやドスやまりさ達、そして他のゆっくりたちとのサヨナラが近づいてくる。 この世とのサヨナラが近づいてくる。 目をぎゅっとつぶり有らん限りの声で叫んだ。 「ゆ、夢だっ!こんなの夢だっ!こんなはずないんだあああぁぁぁぁぁぁぁ!」 ――気がつくと布団の上で一人で涙を流し叫んでいた。 「ゆ、夢かよ……」 ふらふらと布団から立ち上がるとちゃぶ台の上においてあった冷め切ったお茶を飲んだ。 なんか悲しい夢を見ていた気がするな……いや、でも少し幸せな気分だった気もする。 「ま、夢なんてそんなもんか」 鬼意さんは自分に言い聞かせるようにつぶやくと、部屋を見回した。 日めくりカレンダーが日曜日になっている。 毎朝めくることにしてるから……そうか。今日から仕事か。 ビリッと豪快に破くとゴミ箱に投げ入れた。 ストン、と一発で命中した。今日はラッキーだ。 仕事場につくと早速虐待仲間から火曜日の市場休みにゆっくりを探しに行かないかと誘いを受けた。 なんでもれみりゃを調教して従順に仕上げたらしくそれを見せびらかしたいそうだ。 「調子乗ってドスとか探してみようと思うんだけど、どうよ?」 「調子に乗りすぎると痛い目みるぞ。ほどほどにして調子から降りろよ」 「うわー、そういう使い方する奴始めてみたわ。調子を降りる、ねえ?」 くっそー、なんかしつこい奴だな。言い回しがしつこい。これが虐待向きであるといえばそうなんだが。 確かに最近虐待から一歩離れた場所に居るので久々にスカっとやりたいというのもあったにはあったが気乗りがしない。 オレはその誘いを丁重に断るとさっさと仕事に取り掛かった。 帰り道、妙に疲れた気分で畑の真ん中を歩いていると、4匹のゆっくりが道の真ん中を占拠していた。 「ゆっ!おにーさん、ここは まりさたちの ゆっくりぷれいす なんだぜ! まりさたちの ゆっくりを じゃまするんだから つうこうぜいを よこすんだぜ!」 「そうすればどいてあげるよー。ゆっくりわかってねー」 「れいむも ちょうど おなかが すいてきた ところだよ!ゆっくり おかしを ちょうだいね!」 「とかいはの ありすは ちょこれーとな きぶんだわ!」 例のごとくそれぞれ勝手なことを抜かし始めた。デジャウって奴かな。見覚えがあった。 俺は黙って懐からチョコレートを取り出すとゆっくりに投げてよこした。 ゆっくりたちがうれしそうにチョコレートに集っているのを横目に俺はすたすたと前に歩き出した。 「おにいさんやさしいんだね、わかるよー」 その言葉に一瞬足が止まったが、またすぐに歩き出した。 疲れててお前らの相手なんかしてられないからだよ。まぁいい。 「じゃあな。仲良くしろよ」 俺は一人、その場を後にした。 おわり あとがき うっうー☆はじめてSSかいたんだどー! ごほうびにざぐやのぶっでぃーんをたべるんだどー! 訳(はじめてSS書かせていただきました。 お見苦しい点あるかと思いますがご堪忍ください、それでは。)
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としあき博士のれいぱーありす矯正計画 18KB 制裁 自業自得 現代 餡子ンペ09出展作品パート3 ※餡子ンペ09出展作品第3弾です。 ※餡庫のトップにあった難題に挑戦してみました。 ※駄文、稚拙な表現注意。 ※俺設定注意 ※ぺにまむすっきり描写あり。 ※テーマは3.改造「無双」です。 昔々ある所にれいぱーありすの群れがいました。 「んほぉおおおおおお!!!とかいはなまりさねぇええええ!!!」 「ぎゃああああああ!!!きぼちわるぃいいいいい!!!」 「こっちのちぇんのまむまむもさいこーだわぁああああ!!!」 「わがらないょおおおおおお!!!」 今日も今日とてレイプ三昧。山のふもとの広場にいたゆっくり達に集団で襲い掛かっています。 「だれか・・だれかたすけてぇえええええええ!!!」 まりさ達の悲鳴が秋空にどこまでも響きわたりました。 「餡子ンペ09」としあき博士のれいぱーありす矯正計画 作、長月 そして30分後。広場にいたゆっくりは全てれいぱー達の餌食になり、黒ずんで死んでしまいました。 「ふぅ・・・きょうもとかいはなあいをあたえたわ・・・」 性欲を満たし賢者スマイルで悦に入るれいぱーありす達。しかし今回は襲った相手が悪かったようです。 「きゃあああ!!!私の・・・私のまりさがぁああああ!!!」 「ちぇんが・・・なんて・・・なんてひどい・・・」 黒ずんだ頭に光る金銀銅のバッジ。そうこのゆっくり達は全て飼いゆっくり。たまたま飼い主達がいなかっただけなのです。 当然飼い主達から加工所に通報され、職員に捕まえられていくれいぱーありす達。 しかしオリに入れられてもれいぱーありす達は全く悪びれる様子がありません。 「とかいはなあいをおしえてあげただけよ!!なんでこんなめにあわなきゃいけないの!!」 「そうよ!!むしろかんしゃしなさいよ!!このいなかものたち!!」 「んほぉおおおお!!!このぼうさんにぺにぺにこすりつけるとすごくきもちいいわぁあああ!!!」 暴言をはきまくった挙句、オリの鉄格子にぺにぺにをこすりつけてオナニーをするものまで出る始末。 飼い主の一人が涙ながらにこう言いました。 「お願いします・・・こいつらに・・このれいぱー達に自分達の罪を分からせてやってください。ただ殺しただけじゃ・・・あまりに死んでいったゆっくり達が報われない・・・」 コクンとうなずく加工所職員達。 こうしてれいぱーありす達はれいぱーありす矯正計画、通称「Tプロジェクト」への実験体へまわされる事になりました。 れいぱーありす矯正計画その1 れいぱーありす達が連れてこられたのは、あるゆっくり研究所の一室。壁の一面が鏡ばりでテレビ以外は何もありません。 壁の一面の鏡にはマジックミラーが張られており、そこから研究員たちが観察できるようなっています。 「うう・・・わたしの・・・わたしのれいむをかえして・・・」 「れいぱーありすは悪魔です。私は一生れいぱーありすを許しません!!」 テレビから流れてくるのはれいぱー達に飼いゆっくりを殺された被害者達の声。これが24時間延々と流されるのです。 自分達を断罪し糾弾し続ける声が絶え間なく聞こえてくる。そしてそれは決して終わることがない。 普通は頭がおかしくなります。そう普通は。 「ふぁぁあああ。たいくつね・・・」 「はぁああ。ありすはきょうもうつくしいわ・・・まさにゆっくりのびーなすね・・・」 そこを全く気にしないのがれいぱークオリティ。あくびをしたり部屋のマジックミラーで自分のキモ顔をうつしてうっとりしたりしています。 「んほぉおおおお!!!このはこさんにぺにぺにをつけるとパチパチしてきもちぃいいいい!!!」 しまいにはブラウン管テレビの静電気に新たな性感プレイを見つけるものまでいました。 これには研究員達もストレスマッハでピッキピッキ。これ以上見てると潰してしまいそうなのでこの実験は中止になりました。 れいぱーありす矯正計画その2 次にありす達が連れてこられたのは、ゆっくり拘束ベルトと電流を流す機器が置かれている部屋でした。 そうこれはゆっくり用電気椅子。死なない程度に電流を流し続ける拷問器具です。 言っても解らないバカには体で教えるしかないというわけですね。 さあれいぱー達を椅子に固定し、いよいよ放電スタートです。 「ぎゃあああああああああ!!!」 痛みにもだえるれいぱーたち。研究員達の溜飲も少しは下がります。しかしそう思ったのもつかの間。 「みんなぁあああ!!こんないなかものたちにまけちゃだめよぉおおおお!!!」 「そうよぉおお!!わたしたちはこんなだんあつにくっしないわぁあああ!!!」 「ありすたちはここをでたらとかいはなまりさとすっきりするのよぉおおおお!!!」 完全に加害者にも関わらず、なぜか被害者面のれいぱーありすたち。こちらが悪者扱いです。なぜか意味もなく死亡フラグを立てるものまでいました。 これには研究員達も苦笑するしかありません。いっそのこと電流を最大にしてケシズミにしてやろうかと思いましたが、今回の実験はれいぱーを改心させることにあります。 結局この実験もれいぱーを改心させることはできませんでした。 その後も様々な方法でれいぱー達に罪を自覚させようとする研究員たちですがことごとく失敗。 やっぱりれいぱーを改心させるなんて無理なんだ。皆が諦めかけたその時です。 バァン!!研究室のドアが音を立てて開きました。そしてそこにいたのは。 「としあき博士!!」 この研究の責任者であるとしあき博士がそこにいました。 不可能といわれたある希少種の繁殖を成功させたことで有名な博士です。 みんなの目にもう一度希望の光がともります。 「みんな待たせたな。秘密兵器も到着している。これより最終実験だ!!」 「はいっ!!」 研究所がにわかに慌ただしくなってきました。 れいぱーありす矯正計画 最終実験 「だしなさい、ここからだしなさいよ!!」 「どんなにごうもんしてもむだよ!!ありすたちはそんなぼうりょくにけっしてまけないんだから!!」 研究所の一室でけたたましくわめき続けるありす達。相変わらず被害者面で本当にむかつかせてくれます。 そんなれいぱー達の前にとしあき博士。ニコリと笑いながらこう言いました。 「やあ、私の部下がすまなかったねえ。後でうんと叱っておくから許してくれないかい。」 なぜかれいぱーに謝罪し許しを請うとしあき博士。これに対して態度がでかくなるのがゆっくりというもの。 「はあ!?あやまってすむもんだいだとおもってんの!?ばかなの?しぬの!?」 「しゃざいとばいしょうをようきゅうするわ!!すぐにあまあまとびゆっくりをもってきなさい。さんぷんいないよ!!」 「ありすたちをふとーにこーそくしたつみはおもいわよ!!しんでつぐなってね!!」 としあき博士は困ったように鼻をかきながら言いました。 「いやあ、君達が怒るのも無理はない。そう思って君達に素敵なプレゼントを用意したんだ。」 「ゆっ?ぷれぜんと!?」 何か貰えると聞いてそれまでギャーギャーうるさかったありす達の声がピタリと止まりました。こういう所は本当に現金な奴らです。 「ああ今回のおわびにとびっきりの美ゆっくりを用意したんだ。君達にぴったりのゆっくりをね。」 美ゆっくりと聞いて色めきだつれいぱーありす達。ここ数日すっきりしてないのかなり性欲がたまっていたのです。 「ふ・・ふん。どんないなかものかしらないけど、まあかんがえてあげてもいいわよ。」 「でもこれですまそうなんてかんがえないでよね!!ありすたちがいきてるかぎりしゃざいとばいしょうはつづくんだから。」 しかし本心を知られたくないのかツンデレで返します。こういうところは本当にうざいです。 「そう言ってくれると嬉しいよ。実はもうそこまで来ているんだ。」 そういうと扉で待たせていた研究員に合図して一匹のゆっくりを連れてこさせました。 「ゆっ・・・あれは・・・」 目をギラギラさせて見ていたありすたちが見たものは・・・ そこにいたのは一匹のゆっくりてんこでした。なぜか顔を上気させて興奮しています。 「んほぉおおおおおおお!!てんこをいじめてねぇえええええ!!!」 そう言いながら猛スピードで突っ込んでくるてんこ。そのスピードはすでにゆっくりではありません。 「ぎゃあああああ!!!ばけものぉおおおお!!!」 「ゆっくりでぎないわぁあああああああ!!!」 「てんこのめすぶたなあいをうけとってぇえええええええ!!!」 てんこの尋常ではないキモい顔に恐れをなし逃げ惑うれいぱー達。自分たちも似たようなものなのですが。 しかし逃げたところでてんこの方が速いのです。その上室内ではそもそも逃げるスペースがありません。 簡単に追い詰められてしまいました。 「うがぁああああ!!!しねぇえええええばけものぉおおおおお!!!」 意を決しててんこに体当たり攻撃を仕掛けるれいぱー達。もんどりうって吹っ飛ぶてんこ。 やった倒した。そう思い喜ぶれいぱー達。しかし。 「どうしてありすのあたまにくきさんはえてるのぉおおおおおお!!!」 なぜか体当たりしたありす達が植物型にんっしんっをしてしまいました。 「よくもやったわねばけもの!!とかいはなあいをくらいなさいっ!!」 ぺにぺにを倒れたてんこのまむまむに入れるありす。体当たりが駄目なら犯し殺そうというのですが・・・ 「ぎやぁああああああ!!!ありすのぺにぺにがぁあああああああ!!!」 今度はぺにぺにに茎が生えてしまいます。ぺにぺにから植物型にんっしんっの茎が生えるさまは相当シュールです。 実はこのてんこは博士の作った改造てんこで、発情することでれいぱーありすの数倍の濃度をもつ精子粘液を常に体から出すことができる個体なのです。その為相手のゆっくりは触っただけでが植物型にんっしんっしてしまいます。 としあき博士は病気と言えるほどてんこ好きで、他のゆっくりも研究すればもっと有名になれる人物なのですが 「このとしあきが金やちやほやされるためにてんこを研究していると思っていたのかァーーーーーッ!!! 私は『てんこを愛している』だからてんこを研究している! !『てんこを愛している』 ただそれだけのためだ。 単純なただひとつの理由だが それ以外はどうでもいいのだ!! 」 と言うほどのぞっこんラブっぷり。ちなみに今回プロジェクトに参加したのも改造てんこの性能を試したかっただけで「Tプロジェクト」のTもとしあきからでなくてんこのイニシャルからとっています。 「んほぉおおおおおおお!!もっとぉ、もっとめすぶたなてんこをいじめてねぇえええええ!!!」 「ぎやぁああ!!ばけものがふっかつしたぁあああああああ!!!」 この後しばらくの間ありすたちの悲鳴が鳴り響き続けました。 30分後、研究員によってドMてんこが回収されたときには、茎を生やして死にかけのありすが部屋中に散乱していました。 このままにしていたら茎に栄養を吸われて長くはないでしょう。 そんなありす達に博士は茎を引きちぎりオレンジジュースをかけていきます。 なんとか息を吹き返すありす達。当然口々に博士を非難し始めす。 「なんなのよ!!あのばけものは!!」 「こわかったわぁああああ!!!」 「おやおや君たちにぴったりなゆっくりだと思ったんだがな。」 「どこがよ!!あんないなかものとありすたちのどこがにてるのよ!!」 「じゃあ聞こう。君達がやってることとどこが違うと言うんだい?」 「えっ、どこって・・・」 もごもごと口ごもるありす。なぜかさっきまでの勢いがありません。 「奇声を放ちながら品性のかけらもなく身勝手におのれの欲望を満たそうとする・・・どこが違うんだい?」 まあてんこの場合そこがキモかわいいんだけど。そう思い悦に入るとしあき博士。 としあき博士はてんこの妄想だけでご飯3杯はいける強者です。 「そ・・・それは・・・わたしたちは・・・とかいはなあいを・・・」 「そう言いながら殺してきたんだね、他のゆっくりたちを。」 「ち、ちがうわ!!わたしたちは・・・」 「なにが違うと言うんだね。君達がおのれの性欲のままにゆっくりを犯し殺してきたのは事実だろう?」 静かにそして穏やかに、しかしどこか凄みのある声で話すとしあき博士。怒鳴られるよりよっぽど怖いです。 「だまりなさい、いなかもの!!あなたにありすたちのなにがわかるの!!」 怒りというより悲鳴に近い声で叫ぶありす。しかしとしあき博士は続けます。 「君達のことなど解りたくもないがこれだけは解る。君達は都会派な愛なんて言葉を免罪符に沢山のゆっくりを殺してきたんだ。 まりさを。れいむを。ちぇんを。ぱちゅりーを。自分がすっきりーしたいから。ただそれだけの為に。 醜悪な顔でぬめぬめした薄汚い粘液をだしながら嫌がるゆっくり達をレイプしてきたんだ。 都会派な愛!?笑わせてくれるね。自分達のドロドロした汚物のような性欲を正当化しただけだろ。それに本人たちが気づいていない なんて滑稽を通り越して不憫だとすら思えてくるよ!!」 「いや・・・やめて・・・やめて・・・」 首を振ってイヤイヤするれいぱーありす。そんなありすを無視して博士は更にれいぱーたちを責め続けます。 「やめて?君達はそう言って嫌がるゆっくりを何匹犯し殺してきたんだね。全てツンデレで済ましてきたんだろ。だったら私もやめないよ。 まあ、でも君達にもかわいそうな存在だよね。君達のような汚物、誰も相手にしてくれないんだろ?だからその寂しさを埋める為に群 れをつくり他のゆっくりを襲い続けてきたんだよね。そうやっているときだけ寂しさを忘れることができるから。 そして罪の意識から逃れる為に『これは都会派な愛を与える為の行為でありすはその伝道師なんだ。例えその結果死んでもそれは幸せ で名誉ある死なんだ。だからありすは悪くない』そんな笑っちゃうような妄言を本気で信じていたんだ。 実際は汚物のようなれいぱーに無理やり犯し殺されただけなのに。いやー本当に哀れだ。死んでいったゆっくりも君達も。」 もうありすは何も言えませんでした。ただその場でブルブルと震えるだけ。 とどめを刺すようにとしあき博士は耳元でつぶやきます。 「本当はもうわかってるんだろ?自分達が今まで何をやってきたのか。」 「いやぁああああああああああ!!!!!」 ひきつけでも起こしたように泣き叫ぶありす。そして 「ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・ほんとうにごめんなさい・・・」 うわごとのように謝り始めました。他のありす達までそれに続きます。 「ごべんなさぁいいいいいい!!!あでぃすがいながものでしたぁあああああああ!!!」 「いやぁあああ!!こないでぇえええ!!ありすがわるかったわぁああああ!!!」 「・・・・(ガツン)・・・・(ガツン)・・・・・・」 号泣して謝罪するもの、今まで犯し殺したゆっくりの幻影に怯えるもの、気が触れたように壁にぶつかるもの。 皆それぞれですが明らかに罪の意識を感じているようです。 いままでどんな事をしても改心しなかったれいぱーが。これには研究員もびっくりです。 なぜこの様なことがおきたのか。それはれいぱーありす達が直前にドMてんこに襲われたことにあります。 てんことありす。一見なんの関係もないような2匹ですが意外と共通点は多いのです。 どちらもれいぱー化やドM化をしなければ、比較的賢く飼いやすいお嬢様タイプのゆっくりである点。 ありすが「とかいは」という言葉を好むようにドMてんこも「メス豚」という言葉をよく口にする点。 れいぱー化、ドM化すると顔や言動がキモくなり手がつけられない存在になる点。 ドMてんこはれいぱーありすにとって合わせ鏡といえる存在なのです。 実際ゆっくりショップではてんこはありすの上位互換種として扱われます。 そのドMてんこに無理やりにんっしんっさせられたことでれいぱー達は悟ってしまったのです。 この不快感、苦痛、絶望、恐怖こそが今まで自分達が「とかいはなあい」と称して他のゆっくりに与えたものだということ。 この化け物のような醜悪な顔こそすっきりーしている時の自分達の顔であること。 そう解らせてしまえばれいぱーの自我やプライドなど脆いもの。毎日てんこと言葉攻めプレイを楽しんでいるとしあき博士には、砂の お城でも壊すようにあっさりと崩壊させることができました。 「ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・」 泣きながら謝り続けるありすにとしあき博士は優しく言います。 「いいんだよ・・・・もう。解ってくれればそれでいいんだよ・・・」 ありす達が泣き止むまでとしあき博士はそう言い続けました。 「ごめんなさい・・・ありす・・・みんなにひどいことやってきたのね。」 「なんとかつぐないたいわ。なにかありすたちにできることないかしら。」 この答えにニヤリと笑うとしあき博士。すべて計算どおりだというように。 「うーん、それじゃあ私の運営しているゆっくり牧場を手伝ってくれるかな?三食昼寝つきで君たちにぴったりの仕事があるんだ。」 「ゆっ!?そんないいおしごとがあるのかしら?」 「わかったわ。ありすたち、そこでほーしかつどうをしてつみをつぐなうわ!!みんないいわね!?」 「もちろんよ!!そこでしんのとかいはなあいをまなぶのよ!!」 「「「えいえいゆーーー!」」」 こうして博士のゆっくり牧場を手伝うことになったれいぱーありす達。内心博士がほくそえんでるとも知らずに・・・ 数日後、ありす達は牧場の草原を跳ねていました。しかし様子がおかしいです。 頬はやせこけ、目にはくまができており、明らかにゆっくりできていません。その上なにかに怯えるようにキョロキョロしています。 「はあ・・はあ・・・もうだめ・・・いっぽもうごけないわ・・・」 「だめよありす!!あいつらが・・・あいつらがくるわ!!」 「あきらめるなんてとかいはじゃないわ!!」 疲労困憊で倒れたありすをはげます他のれいぱーありす達。しかし時既に遅し。 ありすたちはやつらに見つけられてしまいました。地鳴りを上げながらやってくるその群れたちに。 「んほぉおおおお!!!れいぱーさんたちみつけたわぁああああ!!!」 「めすぶたなてんこのまむまむをおかしてぇえええ!!!」 「てんきょをめちゃくちゃにしちぇねぇええええええ!!!」 数百体のドMてんこの群れ。成体から赤ゆっくりまで一斉に突撃してくるさまは壮観の一言です。 そうここはドMてんこ専用のゆっくり牧場。博士が繁殖したてんこを育てる為の施設です。 ありす達に任されたのはそのドMてんこ達の遊び相手。 まあもっとも遊び相手というより生贄や人身御供という言葉のほうがしっくりくる感じですが。 なんとか逃げ出したれいぱーありすたちでしたが、先程倒れたありすはそうはいけません。動けないままあっという間にてんこの群れに飲み込まれてしまいました。 「れいぱーさん、てんこをおかしてねぇええ!!」 「ずるいわてんこもおかされたいのにぃいいい!!!」 「みんなでめすぶたにおかされましょおおおおお!!!」 「やべて・・・たづけて・・・」 粘液を出しながら逃げ遅れたありすに四方からにすーりすりを繰り返すてんこたち。みるみるうちにありすに茎が生えていきます。 もう、こうなるとどっちがれいぱーなのか解りません。あっという間にありすは黒ずみ死んでしまいました。 一方こちらはれいぱーありすの群れ。なんとかてんこ達を振り切り物陰に隠れることができました。 しかし当然笑顔などありません。また一人仲間を失ってしまいました。 これで何人目だろう。すでに群れは始めの半分以下の数になっています。 「やあ!!お仕事ごくろうさん。」 突然声を掛けられビクッとするありすたち。そこに立っていたのはとしあき博士でした。 「おねがいはかせぇえええ!!!ここからだしてぇえええええ!!!」 「こんなのきいてないわぁあああああ!!!」 必死にここから出して欲しいと懇願するありす達。しかし博士はあっけらかんとこう言います。 「ははは。それは駄目だよ。だって私は嘘は言ってないだろう?だったら君達も約束守らなきゃ。」 確かに博士は嘘は言ってません。 ありすたちには3食きちんと食事が出てますし、昼寝どころか一日中寝ていてもいいのです。 しかしこれは所構わず襲ってくるてんこ達の襲撃がなければの話。 実際は食事はドMなてんこに合わせた虐待用ゆっくりふーど「雑草以下味」「腐った生ゴミ以下味」なのでとても食えたものでなく、 てんこ達が襲ってくる合間にその辺に生えている雑草をかきこんで済ましているのが現状。 昼寝どころか夜も「てんこをよばいしてねぇええええ!!!」とてんこが襲ってくるのでおちおち寝てられません。 「ところで君達いいのかい?」 「「ゆ!?」」 「もうそこまでてんこ達が来ているんだが。」 はっとするありす達。博士に気を取られていたからでしょう。完全に周りをてんこたちに包囲されてしまっています。 「はっはっはっ。てんこたちも君達が気に入ったみたいだね。それじゃあ仲良くやってくれたまえ。死ぬまでな」 そう言って去っていくとしあき博士。博士、何気に外道です。 「だれか・・・だれかたすけてぇえええええええ!!!」 ありす達の悲鳴が秋空にどこまでも響きわたりました。 自分達が殺したあのまりさ達の時と同じように。 あとがき いつもご愛読ありがとうございます。長月です。 今回は少し作風を変えてみたんですがいかがだったでしょうか?ご意見、ご感想等コメント欄に書いてくれると励みになります。 ところで、てんこの「メス豚」がありすの「とかいは」にあたる言葉なら、ありすの「いなかもの」に当たる言葉はなんにすればいい んでしょうか?いいアイディアがある人はコメント欄に書いてもらえば幸いです。 今まで書いた作品 ふたば系ゆっくりいじめ 176 ゆっくりちるのの生態(前編) ふたば系ゆっくりいじめ 185 選ばれしゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 196 新種ゆっくり誕生秘話 選ばれしゆっくり番外編 ふたば系ゆっくりいじめ 208 ゆっくり見ていってね ふたば系ゆっくりいじめ 218 またにてゐ う詐欺師てゐの日々 ふたば系ゆっくりいじめ 227 VS最強のゆっくり 史上最低の戦い ふたば系ゆっくりいじめ 247 夢と現実のはざまで ふたば系ゆっくりいじめ 264 あるまりさの一生 ふたば系ゆっくりいじめ 298 ゆっくりを拾ってきた ふたば系ゆっくりいじめ 336 ゆっくり Change the World(出題編) ふたば系ゆっくりいじめ 357 ゆっくり Change the World(出題編2) ふたば系ゆっくりいじめ 391 ゆっくり Change the World(解答編) ふたば系ゆっくりいじめ 400 あるゆっくりできない2匹の一生 ふたば系ゆっくりいじめ 441 てんこがゆっくりするSSさん ふたば系ゆっくりいじめ 457 あるドスまりさの一生 とてもゆっくりした群れ ふたば系ゆっくりいじめ 476 ゆっくりを愛でてみた 「餡子ンペ09」 ふたば系ゆっくりいじめ 511 れいむと幸せを呼ぶ金バッジ 「餡子ンペ09」 長月の作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 全レイパーにこれを施して改心させたい -- 2019-10-28 23 01 10 てんこ牧場行きてぇ…… -- 2015-01-31 15 02 43 こてこてにてんこてんこし過ぎてれいぱーありすの印象薄れたwwwwww -- 2013-06-17 13 48 26 えってんこ可愛くね?苛めてる時も でも・・・この改造ドMてんこはさすがに・・・可愛くないわ・・・ 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